生前整理で必要性が高い作業とは?メリットとあわせて解説お役立ちコラム

作業風景

近年「終活」の一環として、生前に物を整理・処分する「生前整理」という考えが広がっています。
しかし、生前整理の必要性を理解していないと手をつける気はなかなか起こらないものです。

そこで当コラムでは生前整理の必要性やメリットについて解説します。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

生前整理とは

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まず始めに、生前整理の意味を説明します。

生前整理とは、ご自身が元気な間に身の回りの物や所有している財産を見直し、整理する作業です。普段使用している生活雑貨から財産まですべての所有物を整理しておけば、ご自身が息を引き取った後、残されたご家族が遺品整理や遺産相続をスムーズに進められます。

ちなみに、生前整理に厳密なルールはないため、年代を問わずいつから始めても問題ありません。
終活から広まった生前整理ですが、最近は20代や30代の方も生前整理の必要性に気づき取り組んでいる方もいます。

 

遺品整理との違い

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生前整理によく似た言葉で「遺品整理」という言葉を耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いずれも終活にまつわる言葉なので似たようなイメージを持たれると思いますが、それぞれ作業をする目的が異なります。

遺品整理は故人の遺品を遺族が整理します。遺族が故人の思い出や遺志を尊重しながら、必要なものだけを残して不要な物を処分するのが目的です。

一方、生前整理は本人が私物を整理したり、処分したりします。
思い出や遺志を整理して遺族に負担をかけないように準備するだけでなく、今後の生き方について見直す時間を作るのも目的の一つです。

 

生前整理のメリット

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生前整理のメリットとして、遺品整理や形見分けの負担の軽減が挙げられます。
時間があるときに財産を洗い出し、相続について希望をまとめておけばもしものときにも慌てず、トラブルなく形見分けができます。
また、身の回りの物を整理しておけば、無駄な物を持たない快適な暮らしを送れます。

 

①遺品整理が楽になる

生前整理の一番のメリットは遺品整理が楽になる点です。ご自身が亡くなった後、相続人にあたるご家族や親族の方は大切な人を失った悲しみの中多くの手続きをしなくてはなりません。

必要な手続きは死亡届などの手続きや財政調査、そしてご自身の残した所有物を処分・整理する遺品整理などです。
もし生前整理を行っていないと、ご家族や親族の方はご自身のすべての所有物を処分、整理しなければならず、負担が大きくなります。

 

②相続トラブルを防止できる

生前整理ではご自身の財産をすべて洗い出し、財産目録や遺言書を作成します。もしこれらの作成をしていなかった場合、遺産分割協議後の新たな遺産の発見による手間や、相続の希望が不明なため親族間でのトラブルになるなどのリスクが考えられます。
生前整理として財産目録や遺言書を作成していれば、相続がスムーズに進められます。

 

③もしものときに希望を伝えられる

交通事故や事件、災害は突然発生します。もし被害者になったら年齢にかかわらず命を失ったり、一命を取り留めたとしても寝たきりになり意思疎通が困難になる可能性があります。

東都生活協同組合が公開しているコラム「東都生協の『エンディングノートの書き方セミナー』」では、エンディングノートに一番最初に書くべきことは医療の希望や介護の希望についてだと解説されています。

 

参考サイト:【東都生協の『エンディングノートの書き方セミナー』──これからの人生をより良く生きるために──』東都生活協同組合】

 

エンディングノートに延命措置や終末期の介護について書いておけば、ご家族があなたの希望を把握し、代わりに医療機関に伝えられるため、ご自身の希望に沿って対応してもらえます。

筆者の祖父はお風呂場で転倒し急死し、葬儀方法や財産について誰にも希望を伝えないまま亡くなってしまいました。
日頃から希望について聞いておけばよかったと父親は大変悔やんでいましたので、筆者が老年期に突入した際は、エンディングノートを使って早めに希望を残そうと考えています。

 

④人生を豊かにできる

必要な物だけを残す生前整理が終わると部屋はすっきりと片付き、厳選したお気に入りの物だけに囲まれた状態になるため、とても快適な暮らしができるはずです。

筆者も身の回りの整理整頓を兼ねて、少しずつ生前整理に取り組みました。
不要な物を見つけて処分したおかげで部屋が片付き、貴重品などの大切な物がすぐに取り出しやすくなったため、以前より物をなくす機会が減少しました。
生前整理は日常生活の質も向上させる効果があるのだと実感しました。

また、整理によってご自身の人生を見つめ・振り返るのも生前整理の意義の一つですので、やり残したことを思い出すかもしれません。やり残したことを思い出したら「やってみたいことリスト」を作ってみましょう。

 

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生前整理で必要性が高いのは?

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では、生前整理は一体何から手をつければいいのでしょうか。
生前整理において必要性が高い作業から順にご紹介いたします。

 

①財産目録の作成

財産目録とは所有している財産の一覧表です。相続トラブルは遺産をめぐって勃発するものですので、把握している財産をすべて記入します。トラブルを防ぐため、マイナスの財産(負債)もきちんと記入しましょう。

財産目録には決まった書き方がないため、インターネット上で無料配布されているテンプレートを利用するか、PCやスマホの文書作成ソフトで作成するなど書きやすい形式を選びましょう。

 

②遺言書やエンディングノートを作成

愛知県豊橋市が400人に対して、終活に関するアンケートを行いました。その結果、エンディングノートは88%の人が認知しているという結果が出ました。ただし、実際に終活に取り組んでいたり、エンディングノートを実際に持っている方は1、2割程度と低く、ノートを使って遺言を残している方は少数であるとわかりました。

参考サイト:【「令和4年度 第8回 とよはしインターネットモニターアンケート調査結果」豊橋市】

亡くなった後でも意思を伝えられるように、エンディングノートの作成がおすすめです。

 

③必要な物とそうでない物に分ける

部屋の中に保管していた物を整理します。長期間しまい込んでいる物や、くたびれてきた服などの他に、あまり利用していない月額サービスなども整理します。逆に生活に必要な物や確実に使う物、捨ててしまうと後悔する物は捨てないようにしましょう。

④貴重品の整理

通帳や印鑑、契約書など貴重品はある程度まとめて置いておくと、遺品整理がスムーズになり、誤って大切な書類を捨ててしまうリスクも避けられます。

まとめたものは盗難対策として鍵のついた金庫にしまっておき、エンディングノートに記録して遺族に見つけてもらえるようにしましょう。

 

不安なら業者へ依頼

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これまで説明した通り、生前整理はやることが多く、すぐに終わるものではありません。
また、家事や仕事など日常生活の隙間に行うため思ったように作業が進まず、1年かかっても作業が終わらないという方もたくさんいらっしゃいます。
生前整理の必要性に気づいているのに中々進められないのはもどかしく、ストレスを感じてしまうものですよね。

そんなときは業者へ作業を依頼するのがおすすめです。
大型家具や家電の運搬といった一人では難しい作業も経験豊富なスタッフに任せられるため、思わぬケガや重要書類を誤って処分してしまうといったリスクがほぼありません。
また、複雑な相続やそれに付随する手続きについても相談できます。

物量や契約にもよりますが業者に依頼すると最短1日で終わるケースも多く、短い時間で整理が完了します。遺品整理業者や不用品回収業者に委託できる場合もあります。

ただし、業者の中には悪徳業者も紛れていますので、優良な業者かどうかを見極めてから依頼しましょう。悪徳業者は問い合わせの回答があいまい、態度が悪い、見積書を発行しない、極端に価格が安いといった特徴があります。

 

まとめ

生前整理は手間が掛かる作業ですが、大変な分だけメリットも豊富にあります。生前整理の必要性やメリットをモチベーションにし、少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。

この記事を通して生前整理の必要性について理解が深まりますと幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の死をきっかけに遺品整理を始めたものの、大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
ネットショッピングや定期購入などによって簡単に物が手に入る時代だからこそ、身の回りの整理整頓について振り返るきっかけを皆様へお届けしたいと考えています。

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