49日法要とは? 必要な準備や服装についても解説お役立ちコラム

作業風景

49日とは、故人が審判により極楽浄土に行けるかが決まる日だと言われています。
故人が極楽浄土に行けるよう、故人は法要を行い供養します。
49日法要は遺族だけでなく、お坊さんや故人と親しかった友人なども参列するため、参列者に失礼がないよう準備が必要になります。
事前に済ませておくべき準備や、49日法要の流れを確認しましょう。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

49日法要とは?

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49日(しじゅうくにち)とは、故人の命日から数えて49日目までの期間を指します。
仏教の考えでは49日までの間に7日ごとに生前の行いが裁かれ、最終的な判決が49日目に下るとされています。

遺族はこの期間中、故人が極楽浄土へ辿り着けるよう願い、7日ごとにお祈りを捧げます。

特に49日目は最も重要な日であり、49日法要として故人の供養が行われます。

浄土真宗では人が亡くなると同時に極楽浄土へ向かうと考えられているため、49日は最後の裁きを受ける日ではなく、故人を偲ぶ日と考えられています。

49日の数え方は、故人が亡くなった日を1日目とします。
この計算方法は注意が必要で、「命日+48日」となります。
例えば、1月1日に亡くなった場合、49日は2月18日になります。

また、最後の49日は「忌明け(きあけ)」とも呼ばれ、日常生活に戻る日とされています。

 

49日法要はどんなことをする?

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49日は故人が極楽浄土に行けるかの審判が行われる日です。
そのため、読経や納骨、会食など様々な儀式が執り行われます。

読経と焼香

始めに、施主が簡単に開式の挨拶をしなければいけません。
施主の挨拶が終わると読経と焼香が行われます。焼香は施主から始まり、次の故人の親族、故人の友人、知人の順番で行われます。
読経と焼香が終わった後はお坊さんによる法話が行われます。

お墓への納骨

49日が終わった後は、故人のお骨をお墓や納骨堂に収める納骨法要が行われます。
お墓を新たに立てた場合は、お墓の開眼法要もあわせて行います。

日本最大級のお墓に関するポータルサイト「いいお墓」を運営している株式会社鎌倉新書が行った調査によると、近年は樹木葬や納骨堂など、継承者が不要なお墓に納骨される方が増加しているようです。

樹木葬や納骨堂への納骨はお墓や土地代の費用が掛からず、費用面での負担が少ないのもメリットの一つです。
樹木葬として納骨する場合は一般的なお墓と同様に、納骨の際は埋葬許可証を墓地の管理者に提出しなければいけません。

*参考サイト

【「第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」株式会社鎌倉新書】

 

お斎

49日法要と納骨法要が終わった後は、お坊さんや参列者たちと一緒に会食を行うお斎が行われます。
お斎ではお坊さんや参列者への感謝の気持ちを表すとともに、思い出話などをして故人を偲びます。

 

49日法要でしてはいけないことは?

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49日までの間は故人を偲ぶ期間とされ、してはいけないと言われている行事や行為があります。

 

お祝い事

結婚式や七五三、正月祝いなどのお祝い事は避けるべきです。
結婚式を欠席する場合は「忌中のため」と書かず、「諸事情のため」と理由をぼかして連絡しましょう。
七五三など、会食を予約していた場合は別の日に予定をずらせるか相談してみましょう。

 

年始の挨拶

年始の挨拶や年賀状、新年会なども控えましょう。
年賀状を出さない場合は喪中はがきを年が変わる前に送り、新年の挨拶ができないとお詫びしておきます。

 

神社への参拝

神社は神聖な場所とされ、忌中に訪れると穢れを持ち込むと言われています。
49日中は神社へ参拝するのを控えましょう。
自宅に神棚がある場合は、神棚に白い布をかけてお参りを控えます。

 

旅行、飲み会

旅行や飲み会に参加してはいけないと厳密に決められていないため、ご自身の都合にあわせて参加しても問題ありません。
しかし、忌中に華美な席に参加すると悪い印象を抱く人がいるかもしれません。
日程をずらせる旅行や飲み会であれば、別の日に延期できるか相談してみましょう。

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49日法要に必要な準備とは?

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葬儀から49日法要まではある程度時間があるため、葬儀に関する作業が一区切りついたころから準備に取り掛かりましょう。
49日法要までに必要な準備は以下の通りです。

 

法要を行う日、参列者を決める

葬儀から1週間後、お坊さんや親族と相談をして法要を行う日時を決めます。
本来は亡くなった日から49日目に行うべきですが、その日が平日であれば参列者の都合を配慮し、直前の土日に日程をずらす場合もあります。
少人数しか集まらない場合はご自宅で行ったり、菩提寺やセレモニー会館、ホールで行う場合もあります。

 

法要に必要な物を用意する

49日法要では本位牌が必要になります。
浄土真宗の檀家だった場合は過去帳、法名軸を代わりに用意します。

 

本位牌

49日法要の前に、白木で作られていた位牌が漆塗りで作られた本位牌に作り替えられます。49日法要の際に「開眼供養」が行われ、本位牌に故人の魂が移し替えられます。
浄土真宗本願寺のホームページ「仏事・行事Q&A」では、浄土真宗では本位牌を使用しないと説明されています。

*参考サイト

【『仏事・行事Q&A よくあるご質問』浄土真宗本願寺派】

 

過去帳

過去帳とは代々亡くなられた方の戒名や俗名、死亡年月日、享年などを記録しておく系譜帳です。
筆者の祖父は浄土真宗の檀家だったのですが、仏壇に位牌を祀らず、過去帳が飾られていました。
過去帳は仏壇の引き出しに保管されている場合がほとんどです。
過去帳が見つからない場合はお坊さんに相談し、お寺が保管している記録を参考に記入し直さなければいけません。

 

法名軸

法名軸とは豊明、俗名、死亡年月日、享年などを記した小さな掛け軸です。
浄土真宗では法名軸を仏壇の内側に掛けて飾ります。
49日法要を執り行う際は、仏壇の前に掛けられます。

 

粗供養

粗供養とは法要に出席していただいたお礼、粗品を指します。
粗供養で渡す品目ですが、ご不幸事に対するお返しのため、消耗品や食品など、後に残らないものがよいと考えられています。
食品ならお茶や海苔、コーヒー、お菓子が選ばれます。消耗品なら洗剤や入浴剤が選ばれるようです。
筆者の祖父の49日法要では、粗供養として持ち帰りにかさばらないカタログギフトを渡していました。

 

会食の手配

法要後は故人を偲びながら会食が行われます。
参列者の人数だけ会食の手配を行います。
食事会を行わない場合は、法要が終了した後に持ち帰ってもらえる弁当を用意します。

 

お布施、御車料の用意

お坊さんへ読経や戒名を頂いた謝礼として、お布施や御車料を用意しなければいけません。
お寺とのお付き合いの長さなどを参考にして、平均で3〜5万円程度をお布施として渡す方が多いようです。
また、お通夜やお布施の10〜20%の金額が適正だという意見もあります。

 

49日法要の服装・持ち物は?

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49日法要では遺族は喪服を着用します。
親族だけで執り行う場合はスーツや制服など、目立たない色合いの服であれば問題ない場合もあります。
また、お坊さんがお経を呼んでいる間や焼香をしているときに必要な数珠も持参しましょう。
数珠には念仏の回数を数えるため、人間の煩悩を取り去る役目があると言われています。
数珠を法要中に貸し借りしたり、男性用、女性用を混同して持つのはマナー違反だと言われています。
特に信仰する宗教、宗派がない場合でも、マナーとして数珠を用意しておくと安心です。

 

まとめ

49日は故人が極楽浄土に行けるかが決まる大切な日です。
事前に済ませておくべき準備が多く、当日も忙しくなるため混乱するかもしれません。
もし何をすべきかわからなくなったときは、葬儀会社やセレモニー会館のスタッフに尋ねてみましょう。
当日に混乱してしまわないよう余裕を持って準備をすすめ、心から故人の冥福を祈りましょう。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の死をきっかけに遺品整理を始めたものの、大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
ネットショッピングや定期購入などによって簡単に物が手に入る時代だからこそ、身の回りの整理整頓について振り返るきっかけを皆様へお届けしたいと考えています。

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