お役立ちコラム 亡くなった人のものは捨てるべき?捨てられない原因や遺品の手放し方

作業風景

亡くなった人のものは捨てるべき?捨てられない原因や遺品の手放し方

家族や親族が亡くなったら、その人の所有していたものを整理・処分する遺品整理を行うことになります。しかし、いざ遺品整理を行うとなると、様々な要因からスムーズに作業を進められず途方に暮れてしまうこともあります。中でも、遺品が捨てられないという問題が作業を妨げます。

当コラムでは、亡くなった人のものが捨てられない原因や罪悪感の少ない捨て方を紹介します。

 

亡くなった人のものはどうなる?

食器と調理器具と調味料

亡くなった人の部屋のものはどのように処理されるのでしょうか。

住んでいた人が亡くなったらそのまま放置、ということは当然ありません。この章では、寿命を全うし亡くなった方を例に、亡くなった人のものがどう処理されるのかを3ステップで簡単に解説します。

①遺族による遺品整理

亡くなった人のものは基本的に法定相続人にあたる遺族が遺品整理を行うことで処分、整理されます。遺品整理はいつまでに行うべきなどの時期的なルールはありませんが、亡くなった人が賃貸に住んでいた場合は家賃を払い続けなければならないため、早めに行うことが推奨されます。

 

②遺産の相続

遺品整理の際に見つかった遺産(借金などの負の遺産も含める)は、遺言書などにしたがって相続人の方に受け継がれていきます。

 

③ものの処分・形見分け

そして、最終的に残った“金銭的な価値はないけれど思い入れのあるもの”は形見として扱われ、親しい人に形見分けされたり、必要が無いものは処分されます。

 

このように、亡くなった人のものは法定相続人に該当する方によって全て整理・処分されるのが一般的です。

 

亡くなった人のものを捨てられない原因

Whyと書かれたブロックとクエスチョンマーク

いざ亡くなった人のものを整理するとなると、捨てられないものばかりだということに気が付く方も多いのではないのでしょうか。遺品整理は普段使わない部屋の大掃除をするようなものであり、思い出の品がたくさん見つかるため悩むのは無理もないことです。この章では、亡くなった人のものが捨てられない心理や原因をご紹介します。

 

気持ちの整理ができていない

身近な人が亡くなったという事実は心に大きなショックを与えます。深い悲しみにより遺品の処分はおろか、何も手につかない無気力な状態になることもあります。このような方は無理に遺品整理をせず、ゆっくりと悲しみと向き合う時間を作りましょう。

 

罪悪感を覚えてしまう

親や親族の使っていたものを捨てることに罪悪感を覚えてしまい、捨てられないという状態です。よく着ていた服など亡くなった人を思い起こすものは特に罪悪感を覚えやすく、亡くなったことへの悲しみまで思い出してしまうこともあります。また、まだ使えるのにもったいないと考えてしまう方も罪悪感を覚えることがあります。

 

捨て方がわからない

ものの捨て方は自治体によって細かいところまでルールが異なるため、捨て方を調べることに手間がかかりスムーズに捨てることが難しくなります。また、絵画や趣味のコレクションなど、資産価値や希少価値があるかもしれないものは勝手に捨てるとトラブルになる恐れがあるため、処分の手が止まってしまう原因になります。

 

物理的な問題がある

仕事や家庭のことで忙しく遺品整理にあてられる時間が少ない、整理する家が遠方にあるなど物理的な問題がある場合、ものが捨てられない状況を生み出します。

 

体力や人手が足りない

単純に整理を行う人が足りない状況や、病気にかかっているなど体力に不安がある場合も遺品整理の進みが遅くなり処分も後回しになります。家具などは解体する必要もあるため、ものを捨てるハードルも上がります。

 

亡くなった人のものの手放し方

黒板に書かれたRecycleとReuseとReduceの文字とエコバッグと靴

亡くなった人のものを捨てずに全てのものを保管するとなると、広いスペースが必要で、且つ劣化しないようメンテナンスをしなければならないため、あまり現実的ではありません。この章では、普通に捨てるよりも心の負担が軽くなる、亡くなった人のものの手放し方を4つ紹介します。

 

お焚き上げをする

炎で遺品を浄化し、天に還す伝統的な供養方法です。お焚き上げを行っている神社やお寺に事前に申し込むほか、箱に詰めて送るだけで完結するオンラインサービスもあります。炎で燃やすため、材質によってはお焚き上げができないものもありますので事前に確認しておきましょう。

 

データにして残す

スマホなどで撮影し、データとして残す方法です。スペースをとらずに半永久的に手元に残しておくことができます。特に写真や直筆のノートなどは捨てづらいものですが、いつでも見返すことができると思うと捨てやすくなるはずです。データ化して残したいものが多い場合は、データ化の代行サービスを利用するのが良いでしょう。

 

売却する

趣味の道具やホビー系のコレクションは売却するのがおすすめです。新たな持ち主の元で大事にされていると知れば、亡くなった人も喜んでくれるでしょう。中古ショップやフリマアプリを活用してみてください。

 

寄付する

状態の良いものはボランティア団体などに寄付をするのがおすすめです。亡くなった人のものが日本の福祉施設や遠い国で役立てられると思うと、晴れやかな気分で手放せるはずです。当然、寄付を受け付けているものにはルールがありますので確認の上で送るようにしましょう。

 

遺品整理業者に依頼すればスムーズに

パソコンで調べ物をする男性と作業着の女性

2章でご紹介した、亡くなった人のものが捨てられない心理状態や原因を抱えている方は、遺品整理業者への依頼がおすすめです。遺品整理業者は遺族の心に寄り添いながら迅速に遺品を仕分けてくれます。

また、業者によって異なりますが遺品整理以外にも下記のようなプラスアルファのサービスを実施していることも多く、スムーズな整理が実現できます。

 

・コレクションなどを買い取り、リサイクルや寄付に出してくれる

・大型家具の解体や運搬を任せられる

・立ち会いなしの作業なら何度も通わなくて良い

・お焚き上げ供養や読経の手配をしてくれる

・相続の相談に乗ってくれる

 

このように遺品整理に付随した業務を任せられることがほとんどですので、滞っていた作業が最短一日で終わることもあります。亡くなった人の家が賃貸である場合など、時間的制限がある方にもうってつけです。

遺品整理のプロが作業を行うため仕分け作業での見落としがほとんど無く、安心して作業を任せられるのも長所の一つです。丁寧な仕分けを行うことで、本などに挟まって見えなくなっていた重要書類や現金、思い出の写真が見つかることもあります。

 

ただし、遺品整理業者の中には悪徳業者も紛れています。業者を選ぶ際は、遺品整理士が在籍しているかどうかと、求めるサービスに対応しているかを確認して、問い合わせてみましょう。

 

亡くなった人のものは捨てても問題ない

紙くずをゴミ箱に入れる

亡くなった人のものを捨てたり整理することは、決して悪いことではありません。ものに宿っている思い出は、たとえそのものが無くなったとしても、心の中にずっと在り続けるはずです。

亡くなった人のものはそれがものである以上、放置していれば劣化しますし、いずれ誰かに整理・処分されます。

関わりの無いずっと先の世代の方が整理するより、親しい間柄の方が懐かしみながら遺品整理を行ってくれる方が、亡くなった人は温かい気持ちになるはずです。

無理のないペースで遺品整理に取り組み、必要であれば業者にサポートしてもらうと良いでしょう。

 

まとめ

亡くなった人が残したものを捨てることは心理的、物理的、身体的要因により難しくなります。時間をかければ全て終えられることではありますが、辛いと感じたときは業者に頼ることも一つの手段として持っておきましょう。

全ての方が後悔やトラブルの無い遺品整理ができることを願っています。

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