やり方がわかれば大丈夫!生前整理の辛い作業を手際よく進める方法お役立ちコラム

作業風景

作業に対する「大変そう」「面倒そう」というイメージが先行しすぎているのが原因なのか、生前整理を「したい」「やらなければ」と考えていても、実際にはなかなか始められないという人は少なくありません。
 
生前整理にはどんなメリットがあるのか、具体的に何をすれば良いのかを知れば、辛いものだと想像していた生前整理の作業に前向きに取り組めるようになります。
 
効率良く、楽しく生前整理を行うために、このコラムでは「心構え」や「進め方」とともに、生前整理のやることリストを難易度を表示してわかりやすく解説します。

生前整理と遺品整理の違い

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生前整理

生きているうちに自分の所有物やかかわりのあるものを取捨選択して整理することです。
 
目的:自分の人生を振り返り、今後の人生をより充実させるとともに、家族の負担を軽減させる
 

遺品整理

故人の荷物や住まいを遺族が整理することです。
 
目的:遺品を整理し片付けることで故人を供養し、遺族の心も慰め整理する
 
荷物の整理や契約の見直し、解約の手続きを行うなど、作業自体は似ていますが「誰がするのか」という点が異なります。
自分の荷物を処分することに比べ、故人の遺品は「捨てる」「残す」の判断が難しくなります。

中には「罰が当たるのでは」「故人に申し訳ない」と感じてなかなか遺品整理を進められないという人もいらっしゃいます。
ただでさえ大切な人を喪った心労がある中で、遺品整理の精神的・体力的な負担は計り知れません。
 
残された家族の負担を少しでも減らせるようにと、近頃では生前整理に取り組む人も増えています。
とくに親族間での揉め事の原因にもなりかねない相続に関することや、時間や労力の掛かる荷物の整理は、生きているうちに自分でしておきたいですね。

生前整理がなかなか始められない理由は?

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生前整理をしたいと考えている人は増えていますが、すでに実践しているという人はまだまだ少ないのが現状です。
なぜ始められないのか、考えられる主な理由は4つあります。
 

1.ネガティブなイメージがある

最近では「心配事を減らして、これからの人生をより良くするため」というポジティブなイメージを持つ人がかなり増えました。
しかし「死ぬための準備だから縁起が悪い」と感じる人もいらっしゃいます。
 

2.やり方がわからない

具体的なやり方がわからず始められないという人は多いようです。
 

3.まだ早いと感じる

「まだ元気だから」「まだ若いから」と、先延ばしにしてしまいます。
しかし、いつ何が起こるかは誰にもわかりません。
事故や病気で動けなくなったり、判断能力が著しく低下してしまってからでは遅いのです。
 

4.面倒くさい

生前整理=荷物の整理と捉えている人も多く、時間や労力が掛かる作業が億劫になり、始めるのをためらってしまうようです。
また「相続や手続きに関することは難しい」という先入観から、身構えてしまうのも生前整理から遠のく原因かもしれません。
 
 
*参考サイト
「終活」の認知度は95%と高いが、実践している人はわずか7%。今はしていないが「終活をしたいと思っている」人は、約6割存在。コロナ禍をきっかけに1割を超える人が「終活への考え」に変化。(燦ホールディングス株式会社:2022年)

生前整理のメリットとデメリット

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メリット

・家族の負担を減らせる
大切な人を亡くし精神的に弱っている中で、遺品の仕分けや処分、各種手続きなど、同時に処理しなければいけないことがある状況は、家族に多大な負担となります。
「物を減らす」「不要な契約は解約しておく」これらをしておくだけでも自分が亡くなった後の家族の負担をかなり軽減できます。
 
・相続トラブルを防ぐことができる
遺産や遺品の分配において、親族間でトラブルに発展する例は多々あります。
民法上のルールに則った遺産の分配を希望するならまだ良いのですが、通常とは異なる形で相続してほしいのなら、遺言書を作成してその旨を記載しておくことで無用な争いを防ぐことができます。
 
・快適な住環境が作れる
必要な物だけを残した住まいならスマートな暮らしが叶います。
探し物や掃除もしやすく快適になり、地震などの災害時に躓いたり、落下物で怪我をする危険性も減らすことができます。
 
・将来設計を再構築できる
やり残したことに取り組んだり、新しい目標を定めたり、改めて将来設計を行う絶好の機会になります。
 

デメリット

・時間と労力がかかる
荷物の整理は家具・家電・衣類・書籍類など多岐にわたります。
想像よりも時間や労力がかかり途中で挫折してしまう人もいるようです。
 
・不用品の処分費用がかかる
粗大ゴミを処分する場合、自治体回収を利用するにも、不用品回収業者に依頼するにも費用がかかります。

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効率よく進めるために大切な3つの心構え

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ポジティブに捉える

自分史を紐解くような気持ちで、楽しんで取り組みましょう。
生前整理は、将来の心配事を減らし快適な住空間を手に入れることもできる良いこと尽くめの作業です。
 

処分に迷うものは後回しに

要不要の判断に迷うものは、一旦保留にしてまとめておきましょう。
じっくり悩んでいてはいつまでも終わりません。
1年程寝かせて、その間に使用することがなければ処分しても問題ないものだと判断できるでしょう。
 

完璧主義をやめる

生前整理に「絶対にこうするべき」という決まりはありません。
大切な物や優先順位といった価値観も、時とともに変化していくものです。
完璧主義はやめて、気軽に柔軟に考えましょう。

生前整理の進め方

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生前整理で行うのは、大きく分けて「所有物の整理」「情報の整理」の2つです。
 
まずは「所有物の整理」から着手することをおすすめします。
なぜなら、物を整理しながら貴重品や契約書類・有価証券などの重要書類を集めておけるからです。

貴重品や重要書類は相続のことを考える際に必要になるため、これらがまとまっていることで「情報の整理」を円滑に進めることができます。
 
以下の「1.所有物の整理」「2.情報の整理」の項目内にも、することをリスト化しています。
リストの上から順番に行っていくのが基本の進め方となりますが、人によって得手不得手もあるのでやりやすい作業から始めても構いません。

かかる労力と時間、始めやすいかどうかを難易度として星の数で表していますので、どれから始めるかの目安としてご参考ください。

※星の数はあくまでも目安です。人によって労力や難易度の感じ方は異なりますことをご了承ください。
 

1.所有物の整理

・必要な物と不要な物の仕分け/貴重品や重要書類をまとめて保管
労力・時間★★★★★ 難易度★☆☆☆☆
荷物を要不要に仕分けしていく作業は、単純明快なので始めやすくもありますが、時間と労力は一番かかる作業でもあると心得ましょう。
 
・不用品の売却/処分
労力・時間★★★☆☆ 難易度★★☆☆☆
状態の良い品物や価値ある品物はリサイクルショップなどで買取してもらえます。
予想外の高値がつくこともあり、荷物整理の苦労が報われるような気持ちに。
処分する場合は、各自治体のルールに則って廃棄しましょう。
 
・デジタルデータの整理
労力・時間★★★☆☆ 難易度★★★☆☆
SNSやWEBサイトのログインパスワードを書き留めておきます。
使用していないものは解約しておきましょう。
 
・銀行口座、クレジットカードなどの解約
労力・時間★★★☆☆ 難易度★★★☆☆
使用していない口座やクレジットカードは解約しましょう。
 

2.情報の整理

・エンディングノートの作成
労力・時間★★☆☆☆ 難易度★☆☆☆☆
生年月日や血液型をはじめ、マイナンバーや健康保険番号などの個人情報、大切な人へのメッセージなどを綴ります。
ノートはどのようなものを使用しても構いませんが、市販のエンディングノートを使えば、予め項目が記載されていますので書き忘れが防げます。
 
・財産目録を作成
労力・時間★★★★☆ 難易度★★★☆☆
預貯金(銀行口座)、不動産(登記簿)、有価証券(株式、債券、手形など)、生命保険(種類、保険会社名、連絡先)、貴金属、ローン、借金など、自分の資産となるものを一目見てわかるように一覧にしておきましょう。
 
・遺言書の作成
労力・時間★★★★☆ 難易度★★★★☆
項目や形式が法律によって決められており、条件を満たしていないものは法的な拘束力がなくなってしまいます。
せっかく書いたにもかかわらず無効になってしまうこともありますので、弁護士や法務省の公証役場に相談して作成することを推奨します。
 
 
*関連コラム
「終活を始める人必見!エンディングノートの書き方をわかりやすく解説

まとめ

生前整理をするうえでもっとも大切なのは「完璧主義をやめる」ことではないかと筆者は思います。
荷物の片付けしかできなくても、エンディングノートを書いただけでも、何もしないよりはずっと家族の負担を減らすことができます。
全部しなくてはと気負うあまり、何も始められないのでは意味がありません。
「何か1つだけでもやってみよう」というくらいの、軽快なフットワークで生前整理を始めてみてはいかがでしょうか。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 S・A
祖父の遺品整理を行った経験から生前整理・遺品整理の重要性を実感。
より専門的なことを学び、困っている人の助けになりたいとプログレスへ入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条にプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当。
持ち前の独特の感性で言葉を綴る編集部きっての女傑ライター。

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