遺品整理業者は、遺品整理だけでなく部屋の片付けや掃除もそのまま頼めるところがほとんどです。
それだけ依頼者から遺品整理後の片付けまで要望されることが多いということでしょう。
業者に任せれば自分で行なうよりも短い時間で遺品を片付けることができますし、部屋の退去期限が迫っているなど急いでいる時には大変便利です。
しかし、大切な遺品を親族以外の人に触れられるのは少し怖いと感じる方もいらっしゃいます。
そのような方は、業者に回収してほしくないもの、見られたくないものを予め分別しておけば、安心して遺品整理を任せることができます。
今回は遺品整理を業者に依頼する場合の事前準備や整理後の片付けについてご説明いたします。
遺品整理には、遺品を丁寧に仕分けて片付けることで故人を偲び、供養する意味合いがあります。
また、遺品整理を通じて故人との思い出と向き合うことができ、遺族の心の整理にもつながります。
遺品整理は、故人の供養を行うとともに、大切な人との別れを乗り越え、遺族が再び前を向いて歩き出すための儀式でもあるのです。
故人との思い出が詰まった品々を片付ける行為は、寂しさとともに懐かしさや故人への感謝の気持ちが湧いてきます。
片付けを終えた後には、心も整理され安堵感に満たされる人も多いようです。
期限のない遺品整理はつい先延ばししがちですが、放っておくほど年齢を重ねたときに重い物を運び出すことが難しくなるうえに掃除も大変になり、今行うよりもさら困難になります。
片付けて退去しなければいつまでも家賃が発生してしまいます。
空き家に日用品や家具類が置かれたままだと、不審者が住み着く、犯罪に使われるなどの思わぬトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。
国によって定められた耐用年数は、木造戸建て住宅で22年、鉄筋コンクリートなどのマンションは47年であり、この年数を超えると資産価値はほぼ最低値になります。
空き家を売却するにも賃貸化するにも、早く対応するに越したことはありません。
部屋の片付けや掃除は、早期売却・早期賃貸化の第一歩です。
建物内外の美観は、物件の印象に大きく影響します。
購入希望者や入居希望者が内見した際に汚れや使用感があると、値引き交渉の材料にされたり、買い手が見つかりにくくなったりします。
築年数の長い住宅は、現代の生活にあった設備を備えていないことも多く、そのままでは不人気です。
需要にあったリフォームやリノベーションを行うことで資産価値が高まり、新築と同等の扱いを受けられることもあります。
*関連サイト
遺品整理業者は遺品の仕分けや回収作業だけでなく、買取査定や簡単な清掃を引き受けてくれる場合があります。
中にはリフォームやハウスクリーニングなどの関連メニューをオプションとして提供してくれる業者も存在します。
大量の遺品が残されている場合、どこから手をつけるべきか、どのように捨てたら良いのかがわからず悩む人は多いものです。
遺品整理業者なら、まったくの手つかず状態でも一品ずつ仕分けを行い、不用品を回収して適切に処理してくれます。
重たい家具、家電類も代わりに搬出してくれるので、体力に自信のない方も安心して任せられます。
中古品でも需要が高い物は買取査定の対象になります。
ご自身でリサイクルショップへ持ち込むこともできますが、遺品整理業者の買取査定を利用したほうが2つの業者を利用する手間や手数料を省くことができて便利ですし、費用面でもお得です。
遺品供養を行っている業者も多く、故人の愛用品や思い出の品、仏壇、神棚など、そのまま処分することにためらいを感じる遺品を後悔なく手放すことができます。
遺品を片付けた後には掃き掃除などの簡易的な清掃をしてくれます。
業者ごとに対応可能なサービスは異なりますが、ハウスクリーニングやリフォーム、特殊清掃など、幅広いメニューを用意しているところもあります。
・ハウスクリーニング
・リフォーム
・除菌・消臭作業
・害虫駆除
・解体工事
・特殊清掃
・不動産運用、売却
*関連コラム
特殊清掃と遺品整理の違いって何?特殊清掃が必要なのはどんな時?
基本料金内には遺品の仕分け、不用品の搬出・回収、貴重品の捜索、遺品の合同供養、簡易清掃などが含まれます。
遺品や処分品の量、現場環境や周辺環境によっても料金は変動しますので相場はあくまでも目安とお考えください。
間取り |
費用相場 |
時間 |
1K・1R |
30,000円~ |
1~3時間 |
1LDK |
70,000円~ |
2~6時間 |
2LDK |
120,000円~ |
3~8時間 |
3LDK |
170,000円~ |
5~12時間 |
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遺品整理とともに部屋の片付けも遺品整理業者に依頼する場合、以下のようなメリットがあります。
経験豊富な専門家に任せることで、自分で行うよりも格段に早く片付けることができる。
重たい家具の搬出、不用品の処分までしてくれるので、体力のない人も安心して任せられる。
まだ使用できる遺品の買取を行っている業者へ依頼すれば、費用の節約になりお得に。
遺品整理の相談はもちろん、片付けや整理整頓のアドバイスが貰え、今後に活かすことができる。
遺品整理後の部屋の片付けもそのまま依頼すれば、複数社に頼む手間や余計な費用を掛けずにすむ。
ハウスクリーニングやリフォーム、不動産売却などのサービスが受けられる業者もある。
「優良業者を選ぶ」「費用を抑える」「トラブルを未然に防ぐ」
この3つを叶えるためにやっておきたい事前準備について解説いたします。
複数社で相見積もりを取ることで、依頼する業務内容に対してその金額が妥当であるかを知ることができます。
同時に、質問に対する回答や見積もりの詳細さ、接客対応などから、業者の質を判断する機会にもなります。
一般廃棄物収集運搬業許可証
家庭から出る不用品の回収を行うために必須の許可です。
取得している、または取得した業者と提携しているかを確認しましょう。
古物商許可証
遺品の買取を行うためには必要な許可証です。
遺品整理士
取得していることで、遺品整理に必要な知識を有しており遺品の扱い方は当然として、遺族への配慮や手続きのサポートなどにも長けているという証明になります。
要不要の判別ができるものは事前に仕分けておく、明らかな不用品は自分で処分するなど、依頼する作業を減らすようにします。
まだ使用できる遺品や不用品は捨てるのではなく、不用品買取サービスを利用する、またはリサイクルショップやフリマアプリで売却すれば費用の足しになります。
誤って回収されたり、廃品家具などの中に大切な遺品が残っていたりした場合、回収後では返却してもらえないことが多いです。
手が届かない場所に保管されたもの、重たいものなどご自身の力で持ち出すことが難しいものは、業者に配送をお願いして問題ありませんが、親族のみで管理したい遺品はあらかじめ部屋から取り出しておきましょう。
タンスや机の引き出しの奥、押し入れや本と本の隙間などにはお金や貴重品が隠されていることがあります。
ほとんどの遺品整理業者は発見次第報告してくれますが、スタッフ自身も隠されていることに気付かない場合や、悪質な業者ではそのまま持ち逃げをされる可能性があります。
お金や貴重品が隠されていそうな場所は一度ご自身で確認を行うことを推奨します。
遺品整理業者は遺品を仕分けて不用品を回収してくれるだけでなく、貴重品の捜索や遺品供養、簡易清掃など、幅広いサービスで片付けをサポートしてくれます。
依頼前に掃除をしたり、重たい遺品を搬出したりする必要はありませんが、ある程度自分でできることはすませ、親族以外に見られたくないものは予め片付けておくことで、よりお得かつ安心して任せられるのでおすすめです。
加えて、悪質な遺品整理業者と契約を結ばないよう、事前に複数の業者を比較して信用できるところに依頼することが何より重要だと筆者は思います。
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