お役立ちコラム 空き家の整理はどうするの?やり方から費用の相場まで徹底解説!

作業風景

空き家の整理はどうするの?やり方から費用の相場まで徹底解説!

「親が亡くなったので実家の整理をしたい」「相続した実家に住む予定がないので空き家になってしまう」

近年、このように空き家の整理に悩む人は増加傾向にあります。空き家の増加は社会問題としても非常に深刻であり、喫緊の課題として自治体はおろか国による早急な対応が求められています。しかし、空き家を整理するにしてもどのように進めればいいかわからない人がほとんどだと思います。

そこで今回は、空き家を整理する際の手順や放置するデメリット、費用面について紹介します。

 

空き家について

蔓が絡まっている家

まず空き家について基本的なことを理解しておく必要があります。

 

1.空き家が増加している原因

空き家とは、簡単に言うと「1年以上誰も住んでいない状態が続いている家や敷地」のことを指します。人の出入りがないことや、電気や水道の使用実績がないと”住んでいない状態”と判断されることが多いです。空き家が急増している主な原因に挙げられるのは核家族化です。子ども世代は別に住居を構えていますし、遠方に住んでいれば親が亡くなった後も実家の片付けや帰省はなかなかできません。総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査結果」によると、昭和から平成に渡って右肩上がりで空き家は増加しています。また、貸し出そうにも家が古かったり、特に地方では需要がなかったりするなど様々な要因が考えられます。

 

2.空き家が抱える問題点

空き家は、いわば1年以上放置している状態のことを指すことになりますので、草木が生い茂って隣家の敷地に侵入したり、害獣や害虫が発生したりすることはほぼ避けられません。さらに心配なのが、浮浪者や不審者が住みついたり、台風や地震などの自然災害時に倒壊や破損したりする恐れがあることです。人の出入りの無い建物は急速に老朽化しますので、空き家は持ち主だけではなく、近隣住民にとっても非常に深刻な問題なのです。

 

3.空き家対策特別措置法について

空き家対策の推進に関する「空き家対策特別措置法」が2015年2月に施行されました。これは、空き家を放置することで起こり得るトラブルを解消し、空き家の新たな活用方法や処分を後押しするための法律です。冒頭で説明した空き家の定義を満たし、且つ調査された際に空き家の状態が危険だと判断されれば、空き家の持ち主に整理や片付け要求されます。要求した上で改善されない場合は、行政が修繕または撤去の指導、是正勧告、改善命令を行うことができます。

 

空き家を整理する

アルプス山脈と家の小物

1.整理が必要なとき

空き家の整理が必要になるときは、親が亡くなった場合や相続が発生して処分することになるケースが最も一般的です。また、所有者本人が仕事をリタイアして引越すことになる場合も空き家整理が必要になります。

 

2.空き家の整理がなぜ必要なのか

1章でも少し説明しましたが、空き家をそのまま放置することでいくつかデメリットが生じます。例えば庭木が荒れ放題となり、隣家や道路にまで伸びて迷惑をかけてしまうようなことは避けられません。年に一度程度帰省して手入れをすれば問題ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、荒れた空き家は資産価値が大きく下がり、売却や貸し出しも難しくなります。また、不審者が勝手に入り込む恐れや窃盗、放火などの危険性も常にはらんでおり、近隣住民にとって大きな不安材料ともなります。年に数回は必ず帰省し庭木の手入れも行うようなら近隣住民も安心ですが、起こり得るトラブルを回避するためにも空き家になった時点で整理を始めることが大切なのです。

さらに、空き家を放置し続けると空き家対策特別措置法の対象となり、固定資産税の優遇除外などのペナルティーを受けるので注意しなければなりません。

 

3.空き家を整理する方法とは?

主に挙げられるのは下記の3つの方法です。

①自分で整理する

②業者に依頼する

③売却先、賃貸先に委託する

最も楽でスムーズに整理できるのは③の方法ですが、必ずしも売却先や賃貸先が見つかるとは限りませんし、空き家にある荷物の所有権も放棄しなければなりません。

 

続いて、①の自分で空き家を整理する方法と、②の業者に空き家整理を依頼する方法について詳しく説明していきます。

 

空き家の整理を自分で行う方法

家具や衣類などの整理

自分や親族のみで空き家整理をする場合、整理を始めるタイミングはできるだけ早いほうがいいでしょう。親が亡くなれば相続に関する手続きも必要になります。放置すると建物は急速に傷み、様々なトラブルや面倒が起こる可能性がありますので、後回しせずなるべく早めに取りかかりましょう。

 

1.空き家の整理方法と流れ

まず、実施日や片付ける順番などの整理計画を立てます。無計画なまま始めてしまうと必ず整理は失敗に終わります。計画を立てる作業は整理をするうえで柱となるため念入りに組み立てることが重要です。整理は独りではなくなるべく親族で行うようにしましょう。皆が集まれる日を調整し、それぞれの役割分担を決めます。当日は状況に応じて大まかに掃除を済ませた後で必要なものと不用品、ゴミに仕分けていきます。不用品とゴミは自治体のゴミ回収や不用品回収業者に依頼するなどの適切な方法で処分してください。最後に家の中をきれいに掃除して完了です。

 

2.自分(親族)で空き家の整理を行う際に注意すべきこと

マスクや軍手、手袋を着用して衛生管理を徹底しましょう。思い出の品を整理する際はどうしても手が止まりがちですが、気持ちを切り替えて取り組むことが大切です。作業途中で計画通りに進まない場合はきちんと修正してください。そのまま続けると時間と労力を無駄に消費しかねません。また、計画通りに作業を進めてもうまくいかない場合は無理に継続せず途中でも業者に相談するようにしましょう。

 

空き家の整理を業者に依頼する場合

トラックから荷物を下ろし荷台に積んで運ぶ引越しスタッフ

時間がない方や人手が不足しているなど、人によっては整理作業を行うのが困難な場合もあるでしょう。そのような場合は悩んだり放置したりせず、プロの業者に依頼することを推奨します。

 

1.業者に依頼したほうがいいケースとは?

空き家がゴミや不用品で溢れている場合や、害虫や害獣の駆除、特殊清掃などが必要な場合はプロの業者に依頼するほうがいいでしょう。先にも述べましたが、人手不足や高齢者が整理をするような状況では無理な搬出作業などによってケガをする恐れもあります。もしケガをしてしまうと、治療費がかかり回復までに時間を要します。また、空き家になってから時間が経過している場合、気づかない内に不法投棄の温床になっている可能性もあります。この場合も大量のゴミを処分しなければならないため、業者を頼ると良いでしょう。安全で不安の無い整理を進めるためにも助けが必要なところは業者に依頼すると素早く丁寧に整理できます。

 

2.業者に依頼する方法

空き家の整理は遺品整理の専門業者や不用品回収業者が請け負ってくれます。依頼者の要望に沿って荷物の仕分けや不用品の回収だけでなく、空き家の売却や解体、活用方法について相談に乗ってくれる業者もありますので、プロの意見を参考に後悔のない整理を行ってください。

まずは、業者に見積もりを依頼します。依頼者側の意向に沿って作業をしてもらえるか、また見積もり担当者の対応にも刮目しながら話を進めましょう。提示された見積書に金額の詳細が記載されているかどうかもチェックするポイントの一つです。疑問や不明点があれば問い合わせて必ず確認し、すべてにおいて納得してから正式に契約をしてください。

 

3.業者選びのコツ

空き家の整理を業者に任せるときは、下記の条件を満たしているかを必ず確認しておきましょう。

・空き家整理の実績が豊富である

・見積もりが無料で対応が迅速である

・不用品の買取に対応している

・遺品整理にも対応している

・見積もり金額が明確である

・問い合わせ時のスタッフや担当者の対応が親切で感じがいい

・利用者の口コミや評判がいい

・産業廃棄物収集運搬許可、古物商許可を得ている

 

4.空き家の整理を業者に依頼する場合に注意すべきこと

最も肝心なことは、信頼できる業者かどうかを見極めることです。費用の安さだけを重視すると粗雑な作業をされたり、横柄な態度をとられたりするようなことも多く、盗難や回収品の不法投棄、さらには作業後に法外な追加請求をしてくるなどのトラブルに巻き込まれる恐れもあります。ですので、できるだけ相見積もりをとって、所持している空き家整理にかかる大まかな相場を把握するようにしましょう。特に理由が無く、安すぎたり高すぎる場合は要注意です。

特に遺品整理を兼ねて依頼をする場合は、故人が愛用していた品を丁寧に扱ってもらいたいと思う方がほとんどのはずです。遺品整理を専門にしている業者は依頼者の気持ちを汲んで作業に取り組んでくれるため後悔のない充実した整理ができます。業者に依頼する場合は悪徳業者を選んでしまわないように、空き家整理の実績や業者の評判などを総合的に判断したうえで慎重に選定しましょう。

 

業者に依頼した場合にかかる費用

3つの積み木の家の前に舞う大量の一万円

1.費用の目安

整理する部屋の広さ、処分品の量によって料金は大きく変わります。

業者によってサービス内容や料金には差がありますので、複数の業者に見積もりを依頼して総合的に判断したうえで比較しましょう。

*下記の費用はあくまでも相場です。実際の費用は依頼する業者に必ず確認してください。

1R:30,000~80,000円

1DK:50,000~120,000円

1LDK:70,000~200,000円

2DK:90,000~250,000円

2LDK:120,000~300,000円

3DK:150,000~400,000円

3LDK:170,000~500,000円

4LDK以上:220,000~

 

2.費用を抑えるコツ

人手や時間に少し余裕がある場合は、ある程度自分で整理を済ませてから業者に依頼すれば労力・費用面ともに抑えることができます。

 

①できることは自分で行う

粗大ゴミは自治体に回収してもらったり、リサイクルが必要な家電製品4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)は家電量販店に引き取りに来てもらったり、回収場所に持ち込むなど自力でできることはなるべく費用を抑えられる方法で先に済ませておくことも大切です。

②不用品は売るか譲る

使用できるものは知人や親族に譲ってもいいでしょう。また、リサイクルショップや買取専門店、フリマアプリなどで売りに出す方法もあります。

 

*空き家の活用方法

空き家は解体・売却する以外にも賃貸物件として人に貸したり、コミュニティスペースとして地域の人に利用してもらったりすることもできます。田舎ならば福祉や医療施設に、古民家ならカフェや民宿として自分で活用するか貸し出すなど幅広い用途があります。さらに、解体後に土地を活かして駐車場にするなど、土地柄や地域性、コミュニティなど土地の特徴に合わせて活用することを考慮すると良いのではないでしょうか。

 

まとめ

空き家をそのまま放置していると家が荒れ果てて資産価値が下がるだけでなく、近隣住民とのトラブルを引き起こす恐れもあります。そのためにも空き家の整理はできるだけ早めに取りかかるようにしましょう。できることは自力で行いそれ以外を業者に依頼する、もしくは労力や時間などを考慮して業者にすべて任せるなど、それぞれのご事情に合わせて整理を進めるようにしてください。高齢者の方や人手が足りない場合は無理をせず業者を利用することを推奨いたします。

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