高齢化の進む現代において、遺品整理・生前整理サービスの需要は高まるばかりです。
これに伴い全国で遺品整理業者も増加しサービス自体は受けやすくなりましたが、選択肢が増えたことで悪質な業者や素人レベルの雑な作業をする業者など、ハズレを掴む可能性が高まったのも事実です。
遺品整理は大切な故人様との思い出を振り返りながらじっくりと行う作業。
当然、手伝いをお願いする業者も慎重に選ぶ必要があります。
そこで今回は失敗しない業者の選び方についてご説明します。
この記事を監修した人
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を！という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。
遺品整理業者は遺品整理に必要なあらゆる知識と技術を体得しているのはもちろん、故人の遺志を尊重し、遺族の思いにも寄り添った対応をしてくれます。
手伝いを頼めるのは主に以下の5つで、業者によっては他にも便利なサービスを提供しているところもあります。
故人や遺族の意向に沿って手元に残す品、形見分品、処分品を丁寧に仕分けし、不用品は引き取ってくれます。
現金や預金通帳、契約書類、保険関係の書類など、貴重品や大切な品を探してくれます。
故人の愛用品や思い出の品、日記、ぬいぐるみ、仏壇、神棚など、処分をためらわれる品を供養し処分してくれます。
遺品整理後に掃き・拭き掃除などの簡易清掃をしてくれます。
相続に関する複雑な手続きも専門家としてサポートしてくれます。
遺品の査定・買取、ハウスクリーニング、特殊清掃、リフォームなど
状態の良い遺品の買取をしてくれる業者や、ハウスクリーニングや特殊清掃技術を持ち、汚れの洗浄から消臭・消毒、害虫駆除、汚損が激しい場合の原状回復まで請け負ってくれる業者もあります。
結論から言うと、遺品整理は人気の業者を選べば間違いありません。
この”人気”は口コミサイトで上位にランクインしている、もしくは検索エンジンで検索した際に上位に表示されるなど、ユーザーから実績を評価され、信頼されていることを指します。
スマートフォンが普及した現代では良い評判だけでなく、悪評も瞬く間に広がる傾向があるため、適当な仕事をしている業者は評価が下がり潰れてしまいます。
つまり人気業者とは、きちんと仕事をやり遂げて生き残っている業者のことであり、それだけで信頼できると言えます。
この章では、人気業者を選ぶメリットを3つご紹介します。
長年の経験で培ったノウハウを活かし、困り事に応じて適切にアドバイスしてもらえるのが最大のメリットです。
遺品整理は、遺品の仕分けや処分だけでなく専門的な知識をもとに各機関への手続きを行うなど、やるべきことが多岐に渡るため初めての方は戸惑うことも多いものです。
疑問点をすぐに質問できたり難しい場合は作業代行を頼んだりできる専門業者の存在は非常にありがたいものです。
遺品整理はただの片付けではありません。
品物の整理と並行して大切な方との思い出や自身の心を整理する場であり、作業そのものが供養の儀式でもあります。
人気業者はそのことをしっかりと心得ているので、こちらの事情を汲みながら丁寧に作業を進めてくれます。
「自社内ですべての作業に対応」「年中無休」など、業者にはそれぞれセールスポイントがあります。
セールスポイントを吟味する中で、自分が理想の遺品整理のために何を重要視しているのかを考えるきっかけにもなりますし、自身の希望と合致する業者を選ぶことで充実した遺品整理が行えます。
遺品整理業者の人気は以下の3つの方法で確認できます。
「遺品整理 地域名」で検索し、上位3位までに表示されている業者を比較するのが最も簡単かつ手っ取り早い人気業者確認手段です。
検索の応用になりますが「遺品整理 地域名 ランキング」で検索すればその地域で活動している遺品整理業者をピックアップした口コミサイトが多くヒットします。
これらのサイトは遺品整理士や遺品整理業者が監修したものが多く情報が正確なため、複数の口コミサイトでランキング上位に食い込んでいる業者は実績・人気共に信頼できる業者であると言えます。
複数の業者のホームページを巡らずとも必要な情報を集められるため、口コミサイトを上手に利用すれば大幅な時短に繋がるのもメリットです。
料金体系やサービス内容を説明し、問い合わせ窓口にもなるホームページは企業にとって非常に重要です。
それにも関わらずホームページの作りがおざなり、もしくは存在しない業者はその実力・実績に疑問符が付きます。
また、簡易的なホームページは簡単に削除できるため、悪徳業者がいつでも証拠隠滅できるように使用しているケースもあるようです。
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優良業者のホームページは丁寧に作り込まれたものが多く、ホームページの質と業者の質は比例していると言ってもいいでしょう。
そんな人気の高い優良業者の中で、さらに自分にあった業者を選別するのにもホームページは有用です。
この章では業者のホームページで注目すべきポイントについて解説します。
遺品整理だけを長く続けている業者は信頼できます。
近年の需要の高まりに合わせてノウハウを持たない不用品回収業者の新規参入も目立つため、値段やサービス内容以上に長年続けてきた実績を確認することは大切です。
遺品整理において、故人の遺志や依頼者の要望に沿った対応ができるかどうかは、業者の経験値に因るところも大きいのです。
「実績数」と「会社概要」に注目しましょう。
遺品整理士とは、「遺品の取り扱いと仕分け」「原状回復・清掃」といった遺品整理の専門知識・技術を体得したことを証明する民間資格です。
遺品整理士が在籍しているか否かで作業のクオリティが大きく左右されるのは言うまでもないですが、長く続けている業者はこれに経験からくるノウハウが加わることでより丁寧にこちらの要望を叶えてくれます。
遺品整理士の認定証もサイト内で確認しておきたいポイントです。
サイト内に利用したお客様のアンケートが掲載されている場合は内容にも目を通しておきましょう。
現場スタッフの雰囲気や作業内容、実際にかかった費用、イレギュラー時の対応など、実際の利用者だからこそわかる情報が手に入るかもしれません。
この他にも、故人のパソコンや仕事の資料を処分する予定があるなら「プライバシーポリシーの有無」、詐欺業者でないことを証明する「スタッフ・代表の顔写真」「事務所の所在地」「必要な許可や関連資格の有無」など、自分が遺品整理で大切にしたい価値観や優先順位にあわせてホームページを確認しましょう。
納得の遺品整理を行うためにも、依頼前にある程度の準備をしておきましょう。
初めて遺品整理をする人は、希望条件と言われてもピンとこないかもしれませんが、「何の作業を頼みたいか」「どのくらいの値段で受けてほしいか」くらいの大まかな希望でも大丈夫なので考えておきましょう。
後は業者スタッフがそれを元に作業プランを設定してくれます。
参考までに、あるアンケート調査によると、遺品整理業者に手伝ってほしいことの1位は「不用品の処分」、2位「遺品と不用品の仕分け」、3位「不用品の買取」、4位「大型家財の搬出」、5位「貴重品・重要書類の探索」と続き、以下に「特殊清掃・特殊洗浄・特殊消臭」「相続の相談」「仏壇や遺品の供養」などが来ています。
＊関連サイト
【200名に調査しました】遺品整理業者にサポートしてほしいのはどんなこと？～林商会～（2022年）
業者ごとに料金体系や対応可能なサービスも異なるため、最低でも2～3社から相見積もりを取ることをおすすめします。
この際のポイントは自分の疑問点や希望を遠慮せずにすべて伝えること。
これは自分の希望に沿った作業プランを作成してもらうためと、費用相場を知るという目的に加え、業者の対応の良し悪しを探る狙いもあります。
人気業者の場合、時期によっては土日の予約が数か月先まで埋まっていることもあるため、作業希望日時や作業時間は余裕を持って計画を立てましょう。
緊急で対応してもらいたい場合は、即日対応を受け付けてくれる業者もあるので相談してみると良いでしょう。
時間を掛けてでも自分でじっくりと遺品整理に取り組みたいという方を除いて、短期間で理想的な遺品整理を行いたいという人にとっては、人気の遺品整理業者に手伝いやサポートをお願いするのが一番の近道だと筆者は思います。
人気業者を見つけるのはインターネットでの検索だけで事足りるので、忙しい方でも空き時間を見つけて探してみることをおすすめいたします。
ご紹介した人気業者・優良業者の見極め方を活用し、頼もしい遺品整理業者をパートナーに、遺品整理へと取り組んでください。
＊関連コラム
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