注目の資格!遺品整理士の仕事内容や取得方法、選ばれる理由もご紹介お役立ちコラム

作業風景

近年の少子高齢化に伴って遺品整理の需要と認知度が高まり、いわゆる遺品整理業者も年々その数を増やしています。

選択肢が増え便利になった半面、いざ依頼しようとすると、どの業者も同じようなサービスを掲げているせいでどこに頼めばいいのかわからなくなる方も多いです。

そんなときは”遺品整理士”が在籍しているかどうかで判断するのがおすすめです。

 

”遺品整理士”は昨今注目されている資格であることに加え、遺品整理業者のホームページでも「遺品整理士の資格保有者が対応」といった表記を目にすることもあるため、言葉として知っている人はたくさんおられるかもしれません。

しかし、実際にどのような資格で何ができるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。

今回はそんな”遺品整理士”を詳しく紹介していきます。

 

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

注目の遺品整理士とは?

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遺品整理士

遺品整理士とは、北海道に拠点を置く一般財団法人遺品整理士認定協会が認定する資格のことです。

この資格を取得するためには、遺品整理についての講座を受け、決められた水準以上の遺品整理の知識を有する必要があります。

つまり、遺品整理士とは遺品整理の専門知識と技術を体得した、いわば遺品整理のプロフェッショナルと言えます。

 

遺品整理士資格が生まれた背景

遺品整理の需要の高まりに比例して遺品整理業務を行う業者も急増し、今も新規参入は増え続けています。

しかし同時に、技術力が未熟な業者や詐欺まがいの悪徳業者によるトラブルも目立つようになってきました。

このことに危機感を感じ、業界レベルの底上げと健全化を図る目的で2011年に一般財団法人遺品整理士認定協会が発足され、遺品整理士も認定資格として誕生しました。

2023年現在、遺品整理士の会員数(資格所有者数)は5万人を超え、法人会員は1,300社以上、その他多数企業と提携を行うほどの規模にまで拡大しています。

 

*関連サイト

一般財団法人遺品整理士認定協会

 

遺品整理士の仕事内容

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遺品整理士の仕事は大きくわけて、遺品の「仕分け」「処分」「供養」の3種類です。

以下にて、それぞれを詳しくご説明いたします。

 

遺品の仕分け

大切な方が残した遺品を形見品や貴重品、不用品、供養品などのカテゴリーに適切に仕分けていきます。

この仕分け作業は不用品回収の分別とは全く異なる作業のため、故人様の遺志はもちろん、ご遺族様の意思と希望をもとに丁寧に進めていく必要があります。

そのため、ご遺族様の思いや気持ちを汲んで対応できる思いやりや信頼性、ご要望にあわせて処理を進めることができる柔軟性と確実性が求められます。

 

遺品の処分

大切な方を思うあまり遺品を処分できなくなる方もいらっしゃいます。

そのような方に代わり、丁寧に仕分けを行い発生した不用品を処分するのも遺品整理士の仕事です。

回収した遺品は故人様、ご遺族様のみならず、環境にも配慮して、法規制に沿った適切な形で再利用されるように手配します。

遺品の処分を、安心して任せられる存在であることも遺品整理士として重要です。

 

遺品の供養

「不要であっても簡単には捨てられない品」というものが、遺品整理の現場では多々あります。

写真や人形、仏壇や神棚などはその代表で、どう処分すればいいかわからず悩まれる方も多いです。

そのような時、遺品を悔いなく手放せるように供養を勧めるのも遺品整理士の努めです。

遺品整理士が在籍している業者の場合、供養のための施設や寺社と提携していることが多く、手配から処理まで任せられます。

 

遺品整理士の資格取得方法

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遺品整理士の資格を取得するためには以下の手順を踏む必要があります。

 

1.一般社団法人 遺品整理士認定協会に問い合わせ、申し込む

2.DVDや教本、資料集などの資料が送付される

3.講座を受講する

4.受講後レポート提出を行い、合否を待つ

5.合格となれば晴れて資格授与

 

このように遺品整理士になるためには講座を受け、水準以上のレポートを提出することで資格を取得できます。

資格取得のためのセミナーに通ったり、実技指導を受ける必要がないため、挑戦する敷居自体はそれほど高くはありません。

勉強の進捗状況によって時間や金額の多少の変動はあっても、平均3ヵ月程度の勉強期間と、3万円ほどの費用で資格が取得できるとされています。

 

しかし、挑戦自体は容易でも取得は難しく、資格の合格率は65%、つまり3人に2人しか合格できないと言われています。

対策として問題集やWEB講座など様々な救済措置が用意されてはいますが、決して楽に取得できる資格ではないということを覚えておく必要があります。

 

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資格取得を考える人から遺品整理士が選ばれる理由

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資格取得を考える人から選ばれる理由

・今後も需要が増える成長市場である

超高齢化社会にあり、間もなく多死社会へと突入する日本において、遺品整理業は今後も市場規模が拡大し続けると言われています。

加えて、ライフスタイルの変化により遺族だけで遺品整理を行うことに無理が生じている、さらに生前整理に取り組む人が増えているといった背景もあり、遺品整理・生前整理という仕事での安定した収益が見込めるという理由から、資格取得を検討している人たちに注目されているようです。

 

・遺品整理で困る人を助けたい

「自身が遺品整理で苦労した」「両親が遺品整理で困っている姿を見ていた」など、何らかの形で遺品整理にかかわり、その大変さを実感した人が、同じように悩む人を助けたいという思いで取得を目指すようです。

 

*関連サイト

我が国の人口について(厚生労働省:2023年)

 

資格を取得することで得られるメリット

・顧客の要望に的確に対応できる知識と技術力が得られる

・遺品整理士認定協会の開業支援が受けられる

・遺品整理士認定協会から仕事の紹介がある

・他業者と意見交換できる

遺品整理士認定協会が主催するセミナーや勉強会に参加することで、同業他社と意見交換したり、有用な情報を得られたりする。

・悪質な業者を減らせる

遺品整理業界全体の水準を高めることで、未熟な業者や悪質な業者が淘汰されやすい環境を作れる。

 

遺品整理士が顧客から選ばれる理由

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遺品整理を頼みたい人から選ばれる理由

”遺品整理士”資格の所有は、顧客にとっては安心感や信頼感につながります。

 

・一定水準以上の知識や技術を持っていることが証明されている

・遺品整理について、わからないことや不安なことを相談できる

・未熟な業者、または悪徳業者ではないと判断するための材料の一つになる

 

遺品整理士に任せるメリット

・体力面や精神面での負担が減る

重量のある家具や家電の処分、大量の遺品の整理など、遺品整理では体力面での負担が大きいのはもちろん、大切な方を亡くした悲しみや思い出と向き合う必要もあるため精神的な負担も大きくなります。

遺品整理士は、ご遺族の気持ちに寄り添い、要望にあわせて遺品整理を行ってくれるので、体力面や精神面での負担はかなり軽減できるでしょう。

 

・短い時間で遺品整理が完了できる

自分たちで遺品整理を行った場合、数カ月以上かかることも往々にしてあります。

遺品整理士に任せれば、数時間から数日で終えることができるのです。

 

・遺品整理に関する相談やアドバイスが受けられる

どのように遺品整理を進めると良いかのアドバイスや、相続手続きなど関連する困り事へのサポートなど、専門家として悩みに応えてくれます。

 

・遺品供養や処分品の適切な処理を頼める

遺品を引き取って処分してくれたり、遺品供養の手配をしてくれたりするため、処分方法に困る心配がありません。

 

まとめ

遺品整理士は遺品整理のプロフェッショナルとして様々な遺品整理の問題を解決でき、遺品整理の未来を守るために重要な資格であることがご理解いただけたと思います。

あくまでも民間資格であるため、遺品整理士資格を取得していなくても遺品整理の仕事を請け負うことはできます。

しかし遺品整理の現場では、ご遺族様の気持ちに寄り添って最大限サポートするのが依頼を受けた側の務めであり、その役目を正しく全うするためには遺品整理士の存在は大きいといえます。

 

筆者は祖父の遺品整理を行った経験がありますが、その当時はまだ遺品整理士は存在せず、家族みんなで悩んだり困ったりしながらなんとか進めたことを覚えています。

現在、遺品整理士資格を持つ人と話す機会に恵まれ、色々とお話を伺っていると「そんな方法もあるのか」「こうしておけば良かった」と関心したり悔やんだりすることも多く、あの時に遺品整理士のサポートが受けられたらどんなに良かっただろうと心から思います。

 

遺品整理士資格を有することは、遺品整理を依頼する側、依頼を受ける側、双方にプラスであるのは間違いありません。

この遺品整理士という資格を通して、多くの方がより良い遺品整理ができることを祈っております。

 

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この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
フリーライター時代に取材した遺品整理の仕事に興味を持ち、プログレスの編集メンバーに。
遺品整理やゴミ屋敷の問題や疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
身近に起きる不用品処分や遺品整理の悩みを記事でサポートするをモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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