アルバムの遺品整理が進まない!大量の写真を仕分けるコツお役立ちコラム

作業風景

遺品整理において手が止まりがちな作業といえば、アルバムの整理ではないでしょうか。故人の写真を見ると思い出が蘇り、喪失感が強まって気分が落ち込んでしまうだけでなく、いざ処分しようとすると罪悪感を覚えてしまいます。

しかし、大量のアルバムを残すと他の遺品を保管するスペースが減ってしまうため、必要なアルバムだけを手元に残す作業は行うべきです。

今回はアルバムを適切に整理し、悔いを残さず処分する方法についてご説明します。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

アルバムは他の遺品を片付けた後に整理する

写真

写真には故人との思い出や、現在では見られない景色などが写っているため、一枚ずつ確認していると時間が過ぎてしまいがちです。
 
筆者は亡くなった祖母の自宅に残されたアルバムの整理を始めたとき、祖母の若いころの写真や取り壊されてしまった建物の写真、親戚の写真などを見るのに夢中になってしまい、半日程度作業が遅れてしまった経験があります。
 
そして思い出の写真は手放すと二度と戻ってこないため、どれを処分するか悩んでしまい、うまく進まない場合がほとんどです。
 
幅広い分野の市場調査を行いWeb上で調査結果を公開している日本トレンドリサーチと、オーディオ機器専門の買取事業を行っているReal Audioが共同で遺品整理に関するアンケートを実施しました。
その結果、「遺品整理の際に取り扱いに困ったような物はあるか」という質問に対して、485名のうち56.9%が「ある」と回答しました。
さらに「どのような物の取り扱いに困ったか」という質問に対して、「故人が大切にしていた写真」「故人が写っている写真」という回答があったそうです。
そして「取り扱いに困った遺品は最終的にどのように整理したか」という質問には、47.1%が「現在も所持している」と回答したと発表されています。
  
*参考サイト
【「【遺品整理】47.1%が、取扱いに困った物を「現在も所持している」」日本トレンドリサーチ】
 

故人が大切に保管していたアルバムを捨てられず、整理ができないまま保管されている方は多いようです。
対処に悩みがちなアルバムの整理は後回しにして、まずは要不要の判断がしやすい他の品目の仕分けを先に進めましょう。

 

アルバムを整理する前に親族と相談を

写真

アルバムを整理する前に、必ず親族に許可をもらいましょう。
たとえ写真1枚でも無断で処分すればトラブルの原因になる可能性があるため、故人だけでなく、親族の意向にも配慮しながら進めてください。
 
筆者が祖母のアルバムを整理した話に戻りますが、アルバムを整理していると祖母と一緒に病死した叔母が写っている写真を見つけました。叔父に形見としてその写真を渡すと、祖母が大切にしていた写真を引き取れて嬉しいと喜んでもらえました。
筆者の経験のように、アルバムの写真を形見として渡せば喜んでもらえる親族がいるかもしれません。
ゴミとして処分するのが忍びない場合は、なるべく親族に形見として引き取ってもらえるよう相談してみましょう。
 
また、故人が遺したエンディングノートなどにアルバムや写真の取り扱いに関する記述がないかも確認しておきましょう。
財産だけでなく、写真についても「このように保管してほしい」といった希望がエンディングノートに書き残されている場合があります。
 
遺品整理では故人の意志を尊重することが最も重要ですので、遺言書やエンディングノートに関する指示がある場合は、可能な範囲で従うようにしましょう。

アルバムの写真を仕分けて減らすコツ

写真

 
アルバムの写真を仕分けるときは、条件を決めて整理すると進めやすくなります。
 

似たような写真は一枚だけ残す

同じ場所やほぼ変わらないポーズ、表情で写っている写真が残っている場合は、一番写りがよい物を選んで残りを処分しましょう。
 

状態がよい写真を残す

劣化によって色褪せてしまっていたり、破れていたり、汚れていたりと状態が悪い写真はこの機会に処分してしまいましょう。
 

人生の節目を撮影した写真を残す

結婚式や成人式など、人生において大切なイベントを撮影した写真は貴重です。親族が集合したときや、子供に先祖について話すときの話の種として残しておく価値があります。
 

写真を処分するときの罪悪感の解決法

国内最大規模のフォトブックサービス「MyBook(マイブック)」を展開している、株式会社アスカネットが行ったアンケート調査によると、旅行で撮影した家族写真をほとんど見返さないと回答された方は500名のうち49.6%と発表されました。
 
 
*参考サイト
【「「旅行と写真」に関する調査アンケート」株式会社アスカネット】

 
 
そこでしか撮影できないからとたくさんの写真を撮ったものの、後から見返して思い出を振り返る方は少ないようです。
故人のアルバムに入れられていた写真も、一度も見返されないまま保管されていた可能性があります。
故人の代わりに見返す機会のない写真を整理している、と考えれば、写真を処分するときに発生する罪悪感も減少しませんか?
アルバムの中にしまいっぱなしにするよりも、本当に気に入った写真や貴重な写真を手元に置いていつでも見返せる状態にしておいたほうが、故人が喜んでくれるかもしれません。
 
しかし、条件を決めて仕分けた場合でも、中にはどうしても判断に迷ってしまう写真もあるでしょう。
どうしても決めきれない場合は、一旦保管してしばらく経ってから仕分けを再開してください。

 

プログレスは全国の
エリアで展開中!

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

保管場所を取るアルバムはデータ化して整理

写真

アルバムに保管した写真をデータ化して管理すれば、分厚いアルバムや大量の写真もコンパクトに保管できます。
写真をデータ化するためにはスキャナーが搭載されたプリンターを使用してデータ化したり、写真屋に持ち込んでCD、DVDなどに保存してもらうなどの方法を利用します。
また、写真をデータ化すれば劣化や色褪せもせず、水没させてしまう心配がないというメリットもあります。

 

不要なアルバムの処分方法は?

写真

アルバムは厚紙などの固い紙材で作られているため、可燃ゴミとして処分できます。しかしアルバムによっては金属のパーツなどが付属している場合があるため、燃えない部品は分解、分別して処分します。
 

可燃ゴミとして処分する

アルバムを可燃ゴミとして処分すれば安い費用で片付けられます。
一般ゴミとして処分しても罪悪感を覚えないのであれば、この方法がおすすめです。
しかし紙で作られているアルバムでも、金具など燃えない部品が含まれている場合はそのまま可燃ゴミとして処分できません。
金属類はアルバムから外し、不燃ゴミとして処分しましょう。
また、写真はアルバムに入れたまま捨てると他人に写真を見られてしまう恐れがあります。誰かに見られたくない場合はハサミで切ったり、シュレッダーで裁断してから処分しましょう。
 

処理施設に持ち込む

アルバムの他に処分したい遺品が大量にある場合は、お住まいの地域にある処理施設にまとめて持ち込めば一度で処分できます。
処理施設によっては持ち込み可能な品目や個数などが決められている場合がありますので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。
ゴミ処理場に持ち込む場合も、写真は事前に裁断しておくなどの準備をしてから出すようにしてください。
 

お焚き上げを申し込む

写真をゴミとして処分するのに罪悪感を覚えてしまう場合は、お焚き上げを申し込んでみてはいかがでしょうか。
供養という形で手放すため、精神的負担を抱えずにアルバムを処分できます。
神社やお寺によっては、アルバムに含まれるビニールが有害ガスを発生させるためお焚き上げを受け付けていない場合があります。
お焚き上げを申し込む際は、対応していない遺品の品目についても調べておきましょう。
 

遺品整理業者に回収を依頼する

処分方法がわからなかったり、処理施設に持ち込む時間が確保できない場合は遺品整理業者に処分を依頼しましょう。
遺品整理業者は遺品の仕分け作業だけでなく、幅広い品目の遺品の回収や処分も行います。
一般ゴミとして処分したり、処理施設に持ち込んで処分するよりも費用は掛かってしまいますが、金具やビニールを外したり、写真を一枚ずつ裁断する手間が省けます。
 

まとめ

故人が大切に保管していたアルバムは処分に悩む遺品の一つです。写真は一度処分してしまうと二度と手に入らないため、他の遺品を整理した後からゆっくりと向き合い、整理してみましょう。
もし迷ってしまう場合は一度保留にし、気持ちの整理をつけてから再度取り組んでみてください。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の死をきっかけに遺品整理を始めたものの、大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
ネットショッピングや定期購入などによって簡単に物が手に入る時代だからこそ、身の回りの整理整頓について振り返るきっかけを皆様へお届けしたいと考えています。

ご相談・お見積無料そのお悩み、プログレスに
ご相談ください!

遺品整理プログレス
公式SNS

Instagram&facebook&TwitterInstagram&facebook&Twitterで遺品整理プログレスはSNSも配信中。

遺品整理プログレスは
全国に拡大中

日時指定も承ります。
まずはご希望をお聞かせください!

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

業界最安値保証-明朗会計-お見積もりは無料でこちらをクリック