悔いのない遺品処分のために、供養方法やお清め塩の使い方を知ろうお役立ちコラム

作業風景

このコラムをご覧の方は、大切な人の思い出が詰まった遺品をどう処分したら良いのかわからずに悩まれている優しい人なのだと思います。
実際のところ、遺品処分を行って「捨て方はあれで良かったのか」と後々気に病んだり、不運な出来事が起こった場合に遺品処分と関連付けて後悔する人もおられます。

遺品供養は、遺品を供養して故人様への感謝を伝える行為であり、遺族の心の整理もできる儀式です。
捨てるのをためらう遺品があるのなら、ぜひ故人のためにも自分のためにもやってほしいと思います。

今回は遺品供養の方法を5つご紹介します。
お清めの塩を使った自分でできる供養方法もご紹介しますので、あまり大ごとにしたくない、重量がある遺品で移動が難しい、といった場合にもぜひご参考ください。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

遺品供養の意味と必要性

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遺品供養とはその名の通り、故人の愛用品や写真、日記などの供養を行うことです。

遺品整理を行う中で、遺品の処分にためらいを感じるという人は少なくありません。
お焚き上げ専門業者「みんなのお焚き上げ」が、男女1,106名を対象に行った調査によると、98.6%もの人が「お焚き上げ供養したいモノがある」と回答しています。
供養を希望するものとしては「写真・アルバム」が一番多く34.7%、次いで「手紙」9.9%、「人形」6.2%、「衣服」6.2%となっています。

故人の愛用品や写真、日記のように思いが詰まっている品の処分に対して、「申し訳なく感じる」「罰が当たるのでは」と考えてしまうのは当然かもしれません。
かといって、そのまま遺品を放置しておくことが故人や遺族にとって良いことだとも思えません。
「遺品供養」は、そんな故人や遺族の心を救ってくれるものだといえるでしょう。

では、遺品供養にはどのような意味があるのかを見ていきましょう。

遺品供養の意味

・品物を天に還す、または故人の元へ届ける
・故人への感謝の思いを伝える
・遺族の心の整理
・悪い気や穢れを祓う
・悪縁を切り、良縁を呼び込む

神道では「神様からお借りしていた物を天に還す」「穢れを祓う」などの意味があります。
仏教では「品物を故人の元へ届ける」「悪縁を切り、良縁を呼び込む」などの意味があります。
神道と仏教では少し解釈が異なりますが、共通しているのは「故人への感謝の思いを伝える」「遺族の心の整理」のためということです。

遺品供養の必要性

仏教では生きることと死ぬことは同じであり、死は不浄なものではないと考えられています。
そのため仏教では遺品の供養は必須ではありません。

死を穢れとして捉える神道ですが、こちらも絶対に遺品の供養をしなければいけないという決まりはありません。
しかし「穢れ」に触れることは精神的にも肉体的にも生命力が衰えることにつながるとの考え方から「修祓(お清めのお祓い)」を推奨しています。

このように遺品供養は、必ずしもしなければいけないものではありません。
しかし実際のところ、ほとんどの人が品物の供養をしたいと思っています。
故人への思い、物を大切にする心、自分の気持ちの整理のためにも、遺品供養の必要性は高いと筆者は感じています。

参考サイト
【捨てられないモノを供養し、処分してくれる「みんなのお焚き上げ」(2017年)】

遺品の整理・供養を行うタイミングは?

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遺品整理や遺品供養を行うタイミングに、とくに決まりはありません。
一般的に葬儀や手続きが完了して落ち着いたタイミング、仏教では四十九日法要、一周忌など、神道では50日経過した忌明け後などの節目に行う人が多いようです。

故人宅の退去期限が迫っているなど、急いで遺品整理をしなければならない場合もありますが、心が不安定な状態で行うと、必要なものを誤って処分してしまうなど判断を間違うこともありますので、遺族の気持ちがある程度落ち着いてから行うのが良いでしょう。

自分でできる!お清めの塩を使った供養方法

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遺品供養として広く知られている方法はお焚き上げです。
神社や寺院にてご祈祷・読経により品物の供養を行っていただき、その後焼却する宗教的儀式のことです。

しかし、「自分の手で供養したい」「神社や寺院まで運ぶのが難しい」「費用を抑えたい」といった場合には、自分でできる方法としてお清めの塩を使った供養がありますので、詳しい手順をご紹介します。

お清め塩を使った供養の手順

1:入浴して身を清める
2:布などで遺品を拭き、汚れを落とす
3:白い紙(または白い布)の上に遺品を置く
4:手をあわせ、故人への感謝や弔いの言葉を掛け、お清め塩を左・右・左の順に振りかける
5:遺品を白い紙(または白い布)で包む
6:自治体指定のゴミ袋(新品のもの)に入れ、自治体のルールに則って処分する

処分する際は、遺品の入ったゴミ袋に他のゴミを入れないようにしてください。

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お清めに使える塩をご紹介

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海水100%の塩がお清め塩として使用可能です。
これは神道の教えからですが、イザナギノミコトが黄泉の国の穢れを祓うために海水に浸かって禊祓(みそぎはらい)を行ったと古事記に記載されていることに由来します。

海水100%の塩と言われると、入手が困難なように思われますが、市販されている塩でも問題ありません。
お清め塩として使用できるものの中でポピュラーなのは「伯方の塩(伯方塩業株式会社)」「瀬戸のほんじお(味の素株式会社)」の2つです。
「伯方の塩」は大相撲の東京場所で、力士たちによって土俵に撒かれる清め塩としても有名です。

また、神社によってはお清め塩をわけてくださるところもあります。
神社のお清め塩は神様の御前に供え、お下げしたもので「御神塩(ごしんえん)」とも呼ばれます。
塩自体の浄化の力に加え、神様の霊力も宿っており、強力なご神威があるとされています。
わけていただく際には、御初穂料をお納めしましょう。

その他の供養方法

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自分で行う以外の遺品供養には「神社・寺院でのお焚き上げ」「現場供養」「お焚き上げ専門業者への依頼」「遺品整理業者への依頼」の4種類の方法があります。
それぞれの特徴をふまえて、ご自分にあった方法を選んでください。

神社・寺院でのお焚き上げ

お焚き上げとは、神社や寺院にてご祈祷・読経により品物の供養を行っていただき、その後焼却する宗教的儀式のことです。
遺品の他にも神棚や仏壇、お守り、お札など、粗末に扱うことにためらいを感じるような品がお焚き上げされます。
しかし、パソコンなどの電化製品や燃やすと有害物質が出るものなど、お焚き上げできない品物もあるので、事前に確認しましょう。

・合同供養
他の人の遺品と一緒に供養してもらう方法です。
神社や寺院によって、相応しい時期が選ばれて行われるため日時の指定はできません。
立ち会いなしでも大丈夫です。

・個別供養
個別で遺品を供養してもらう方法です。
お焚き上げの日時を相談できます。
立ち会い必須のところが多いようです。

現場供養

僧侶が自宅まで訪れ、遺品やお部屋の供養をしてくれます。
大きい品や重くて運ぶのが難しい品、故人が過ごされていたお部屋の供養ができるのが魅力です。

お焚き上げ専門業者へ依頼

専用の箱や封筒を購入し、お焚き上げしたい遺品を入れて送付します。
お焚き上げが完了すると「お焚き上げ証明書」が発行されるなどの報告が届きます。
業者が依頼者と神社・寺院をつないでくれるので、供養してくれるところを探す手間が掛かりません。

遺品整理業者へ依頼

遺品整理から供養まで任せられるので、遺品が多い場合や忙しい人には便利です。
供養方法も「現場供養」や「神社・寺院でのお焚き上げ」などから選べます。

まとめ

後悔の思いは、なかなか切り替えられずにいつまでも引きずってしまうことがあります。
そうならないためにも、遺品の処分は納得できるかたちで行いたいですね。

大切なのは故人を思う心や感謝の気持ちです。
神社・寺院での供養と比べて、自分で行なうお清め塩での供養のほうが、質が落ちるなどといったことはありません。
ご自分にあった方法を選択し、心を込めて遺品供養をしてください。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 S・A
祖父の遺品整理を行った経験から生前整理・遺品整理の重要性を実感。
より専門的なことを学び、困っている人の助けになりたいとプログレスへ入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条にプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当。
持ち前の独特の感性で言葉を綴る編集部きっての女傑ライター。

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