意外に多い?遺品整理で残すべき物を紹介しますお役立ちコラム

作業風景

遺品整理とは、親族が亡くなった際に相続人が行う、故人が所持していた物全てを整理する作業です。

故人の所有物を整理していく際に必要なのは、体力、時間、そしてその物が必要かどうかを決める判断力です。しかし、判断を誤ってしまうとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

このコラムでは、トラブルの元になりやすい「遺品整理で残すべき物(捨ててはいけない物)」を中心に、故人の物の取り扱いについて解説します。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

遺品整理で見つかる物は多い

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遺品整理ではたくさんの物が見つかります。一般的な人の所有物は1万個ともいわれており、そのすべてを整理するのが遺品整理です。

遺品の種類は日用品、家具・家電に始まり思い出の写真やスマートフォンのデータと多岐にわたります。人生において遺品整理をする機会は少ないため、いざ直面すると物の数や種類の多さに気が遠くなることでしょう。何故ならそれら全てをただ処分するのではなく、たくさんの品物の中から「残すべき物」を仕分けながら片づけなければならないからです。

途方もない作業ですが、準備の一環として「残すべき物(捨ててはいけない物)」を知識として蓄えておくことで、遺品の仕分けが少し楽になります。次の章から具体的に説明していきます。

遺品整理で残すべき物

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人の所有物の多さもわかったところで、本題の「遺品整理で残すべき物」について説明していきます。

基本的に個人情報に関わる物、金銭に関わる物、借りている物、コレクション需要のある物を残すと大きなトラブルを回避できる可能性が上がります。

詳しい内訳を下記にリストアップしました。

 

故人の意思が記された物

・遺言書 ・エンディングノート 等

故人が生前作成した、死後どうしてほしいか等の意思が記された物は、法的な拘束力を持たない形式であっても捨てずに必ず置いておきましょう。

 

個人情報に関わる物

・身分証明書類(運転免許証、マイナンバーカード等)

身分証明書の種類によっては亡くなった後、返納しなければならない場合があります。

 

金銭に関わる物

・クレジットカード ・定期券

・現金 ・通帳 ・証券  等

金銭に関わる物はトラブルの元にもなりやすいので捨てずに置いておきましょう。ただし盗難の恐れもありますので、保管している間の管理はしっかりと行ってください。

また、電子マネーを利用していた可能性もありますので、スマホのアプリケーションもチェックしておきましょう。プリペイド式の電子マネーであれば払い戻しに対応してくれることもあります。

 

借りている物

・勤務先の貸与品(制服や機材等) ・知人の所有物

・レンタルサービス、リース契約の物(ネット回線等)

当然ですが借りている物は捨てないように取っておきましょう。また、近年は様々なレンタルサービスがあり、CDやBlu-rayだけでなく、家具や家電、服をレンタルしている可能性もあります。レンタルサービスを利用した形跡が無いことを確認するまで、不用意に処分しないようにしましょう。

 

売却価値のある物

・酒類(ウイスキー、日本酒等)・着物

・美術品 ・貴金属

・フィギュア ・古いおもちゃ   等

遺言の内容や形見分けで問題がなければ、コレクション需要の高い物や貴金属、工芸品などは売却を検討してもよいでしょう。単に処分するよりも環境に優しく、次の所有者が大切に所持してくれるので故人も喜ぶはずです。

 

思い出の品

・写真 ・直筆の手紙やメモ 等

これらは一度捨ててしまうと、二度と手に入れることが叶わない物なので、捨てずに置いておきましょう。ただし、すべてを残しておくのはおすすめできません。自分の代で整理しておかなければ、誰が映っているのかわからない大量の写真を、子や孫が処分する羽目になります。写りのいい写真や、思い入れの強い手紙などに絞って残すのをおすすめします。

生前の写真や直筆の文字を目にすると故人を偲ぶことができます。保管する際は劣化や破損事故を防ぐため、水を通さないファイル等にわけておきましょう。

 

遺品整理を始める時は、最初に上記の物をわけておくのがおすすめです。ただし、これはあくまでも一般的な例で、残すべき物は故人様の生前の生き方によって変わります。目安として参考にしていただければと思います。

もし捨ててしまうと

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捨ててはいけない遺品を捨ててしまった場合、金銭的にも精神的にも後悔することになります。

例えば、レンタル家具を私物だと判断し処分してしまった場合は家具の代金を弁償することになったり、携帯電話(SIMカード)は解約手続きをしないと利用料金が支払われ続けます。

また、思い出の品は捨ててしまうと取り戻すことが不可能なので、ふと手紙や写真を見たくなっても再び手にすることは叶わず、捨ててしまったことを後悔し落ち込みます。特に手紙などの紙製品はゴミと判断してしまう恐れがありますので、仕分けた際は目立つ箱に入れるなどの工夫をしましょう。

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残すべきか迷う品物は

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遺品整理をしていると、残すべきか判断に迷う品物が出てきます。特に判断に迷う品物として挙げられるのは、以前故人が大切にしていた趣味の物や写真、直筆の手紙です。そういった物は捨ててしまうと取り返しがつかないので捨てずに一旦保留し、遺品整理作業が落ち着いた頃に改めてどうするか考えましょう。

しかし、故人のことを思うと捨てづらいから、といって全ての物を取っておくと、スペースの確保や定期的な管理も必要になってきますので、この章では心の負担を少なくする整理の方法をご紹介します。

 

お焚き上げをする

お焚き上げとは、愛用していた物を浄化し、天に返す儀式です。お焚き上げは主にお寺や神社で行われていますので、周辺のお寺や神社を調べてみましょう。注意したいのは、お焚き上げには炎を使うので素材によっては対応できない物もあるという点です。事前に確認するようにしましょう。

 

データ化する

直筆の手紙や写真はスキャナーやスマホのカメラで撮影し、電子データにするのもおすすめです。そうすることで劣化しない状態で半永久的に残しておくことが可能です。データ化することでいつでも見ることができ、親族への共有もスムーズに行えます。写真の量が多い場合はデータ化を代行してくれる業者を利用するのもおすすめです。

 

寄付・リサイクルに出す

比較的綺麗な服やスポーツ用品は寄付に出すことができます。大切にしていた物が施設で第二の人生を歩むことは、故人様も喜ぶことでしょう。ただし悪質な寄付団体を利用してしまわないように気をつけましょう。寄付以外にも、リサイクルに出すことで地球環境に優しく遺品を役立てることができるのでおすすめです。自治体でリサイクル活動を実施しているところもあるので、一度調べてみましょう。寄付やリサイクルに出す場合は、ポケットやバッグの小さな収納スペースに物が入っていないかを確認してくださいね。

 

捨てづらい遺品がたくさん見つかったら、上記で紹介した方法を検討してみましょう。

捜索も大変

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続いて遺品整理における「捜索」について解説します。冒頭で少し触れましたが、遺品整理で整理しなければならない物の数は約1万個と言われています。その中から、捨ててはいけない物、必要な物、不要な物・・・と判別し仕分けていく必要があります。そしてその「仕分け」の前に、残しておくべき物を部屋から探し出さないといけません。これが遺品整理における捜索です。そして残しておくべき物は金銭に関わる物や貴重品であることが多く、簡単に見つけられない場所に保管されていることが多いです。

貴重品や貴金属が発見される主な収納場所は、机・たんすの引き出しの中や裏側、食器棚、服やバッグのポケット、冷蔵庫の中、本のページの間です。

これはほんの一例ですので、もっと思いもよらない場所に収納されていることもあります。

時間に余裕があれば親族で時間をかけて捜索ができますが、退去日が迫っている状況であるはずの貴重品が見つからない場合は厄介です。遺品整理に割ける時間が少ない方には、遺品整理業者にサポートを依頼することをおすすめします。

遺品整理を専門としているので、貴重品や重要書類が隠されがちな場所に詳しく、その分スムーズに捜索を進めることができます。経験豊富なスタッフが捜索することで、遺族の把握していなかった貴重品を見つけてくれることもあります。遺品整理作業を全て任せるのではなく“貴重品の捜索だけ頼む”という風に、部分的に作業を任せると、比較的低価格且つスムーズな遺品整理が実現できます。部分的な作業に対応しているかは業者によるので、事前に問い合わせておくのがおすすめです。

まとめ

遺品整理で仕分ける物の数は多く、また、捨ててはいけない物かどうかの的確な判断が求められることがわかりました。もし遺品整理に不安のある方や時間を短縮したい方は、業者にサポートをしてもらうことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

今回の記事が遺品整理の参考になりますと幸いです。お読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 S・A
祖父の遺品整理を行った経験から生前整理・遺品整理の重要性を実感。
より専門的なことを学び、困っている人の助けになりたいとプログレスへ入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条にプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当。
持ち前の独特の感性で言葉を綴る編集部きっての女傑ライター。

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