遺品整理における買取の重要性?いま注目される遺品の買取とはお役立ちコラム

作業風景

昨今、遺品整理や生前整理で遺品の買取サービスを利用する方が増えています。

家具や家電製品から日用品、貴金属・腕時計・骨董品・絵画まで幅広い品物が買取の対象となり、遺族や依頼主では判断が付かない高い価値な品物が眠っている可能性も否定できませんので、処分する前にぜひ買取査定に出してみることをおすすめします。

遺品整理や生前整理を行うには大きな費用がかかるため、金銭的負担の軽減に通じる策を講じることも充実した整理を実現する大切な手段です。

遺品買取の基礎知識から買取の重要性、そして買取を依頼するにあたり注意すべきことをご紹介いたしますので、ぜひ遺品整理・生前整理を行う際の参考としてお役立てください。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

遺品の買取とは

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遺品の買取とは、相続(形見分け)の予定の無い遺品を、不用品として処分するのではなく売却する遺品整理の手段の一つです。売却方法は主に鑑定士のいるお店や中古屋に持ち込む方法が一般的ですが、近年はネットオークションやフリマアプリを活用して個人で売買することが主流となっているため、遺品整理や生前整理においても個人出品を考える方がいらっしゃると思います。しかし、個人出品の場合は適正な価格の設定が難しいうえに、落札者とのやり取りや梱包・発送作業など売り切るまでに多くの時間と手間をかけなければなりません。また、高齢者や初めての方は利用方法を覚えるだけでもハードルが高い作業といえるでしょう。

さらに、遺品整理・生前整理は品物を整理する以外にも様々な手続きや作業を要するので、体力的、精神的にも辛いものです。そのため、遺品整理・生前整理をスムーズに進めるには専門業者に買取を依頼する方法が最適です。

遺品買取をしている主な業者

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遺品整理業界や中古品買取業界には様々な業者が存在しています。それぞれ異なる特徴を持ち、強みや弱みがありますので、買取を依頼する場合は、ご自身の状況に適切に対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。

 

①遺品整理業者

遺品整理業者は遺品の分別・回収から遺品供養、整理後の清掃や必要であれば特殊清掃まで、遺品整理に関する作業を一通り行うことができます。

遺品整理や生前整理は遺品の処理と処分のほかにも付随して行うべき作業が非常に多く、中には複雑な手続きも含まれます。

例えば、住宅や相続に関する申請書類の作成や税金や仕事関係の手続き、不動産の売却、賃貸住宅にお住まいだった場合は退去手続きに原状回復工事など、一例を挙げるだけでも多種多様なことがわかります。手続きの中には期限が限られているものもあり、これらの作業を遺品整理と並行して自力ですべて行うのは非常に困難です。

遺品整理業者を利用するメリットは作業の負担が減る以外にも、先述したような手続きの申請に必要な書類を誤って捨ててしまうことがほぼ無いため、トラブルを未然に防ぐことができる点にもあります。円滑に、そして充実した遺品整理・生前整理を行うためにも、遺品整理業者を利用することは非常に有益な方法だと言えます。

依頼すればもちろん費用がかかりますが、ほとんどの業者が遺品の買取サービスを行っているため利用料金から買取金額分を差し引いてもらえます。その結果、費用を軽減することができます。中古品市場の動向を日頃から確認し、査定を行っている業者も多いので、安心して買取を任せられます。

※業者によって対応できるサービスは異なりますので、必ず直接問い合わせて確認してください。

 

②不用品回収業者

遺品整理・生前整理では大量の粗大ゴミが発生することから、それらを有料で回収する不用品回収業者が遺品整理・生前整理を行っていることもあります。ハウスクリーニングやゴミ屋敷の片付けなど不用品の処理全般の作業に特化していることから、一般的な遺品整理・生前整理の作業に向いています。回収品の再利用やリユースに取り組む業者が多く、買取サービスが充実しているのも不用品回収業者の特徴の一つです。

 

ただし、一般家庭で遺品や不用品を回収して処分するには「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。事務所や工場などの不用品を回収する「産業廃棄物収集運搬業」の許可しかない業者や買取を行う際に必要な「古物商許可」を持っていない業者に依頼しないように注意してください。また、持っている知識が遺品整理業者とは異なり、遺族に必要な書類など捨ててはいけないものを誤って処分してしまう可能性があります。

 

③中古品買取業者・リサイクルショップ

買取と中古販売を専門に扱っている業者ならではの深い知識と経験によって適正な査定が期待できます。骨董品などのアンティーク品の鑑定はもちろん、他の業者では買取価格を低く見積もられがちな家具や家電製品でも高額査定となる可能性が高まります。ただし、買取と再販が専門業務のため、不用品の回収や整理全般の作業をサポートしてくれることはありません。しかし最近はこのような業者もオンラインサービスを拡大しており、出張買取に対応しているところも増えています。物の量が多い場合や大きすぎる場合は出張買取に対応している業者を使ってみるのもおすすめです。

 

③フリマアプリ

フリマアプリは利用方法を覚え、売却までの一連の流れを体得するまでが大変ではありますが、それさえ完了すればネットでの匿名取引となるため相手と対面する必要がなく、サイト・アプリの案内に従って発送作業を進めるだけで売却できます。梱包・発送する量が多ければ大変なのは確かですが、細々した品は親族で協力して行ったり業者に依頼して片付け、価値がある品は個別にフリマアプリで出品すれば、労力を最大限に抑えたうえで有効活用できます。

ネットで全国の人にアピールできるため、切手など需要がニッチなコレクターズアイテムや、店舗に持ち込むのが大変なレコードなどかさばる品を売却する際に有効な方法といえます。ただし個人間の取引となるため、トラブルが起こりやすい一面もあります。

遺品買取が重要視される理由

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遺品整理や生前整理を行う際、思った以上の物に囲まれて生活をしていたことに改めて気付かされるでしょう。その中から手元に残す物や形見分けする品物を仕分けてそれ以外の不用品を処分しなければならないため、膨大な時間と労力、そして費用がかかることを認識しておかなければなりません。そのために少しでも負担を軽減したいと考えることは当然のことであり、近年は費用面の負担を軽減する最適な方法として遺品買取が注目されています。

 

遺品整理を行う意味

遺品を売りに出していいか分からないという方や、遺品の売買行為に対して心苦しさを感じる方も多いかもしれませんが、遺品整理・生前整理の費用は遺品を売却して得た買取金額の有無によって大きな差が出ることは否定できません。

遺族や親族で遺品整理を行うときにご逝去された方が遺書やエンディングノートを残していない場合は、継承すべき物や価値のある品物を判断できず、本来ならば高額で買い取ってもらえた遺品を廃棄してしまうようなことも起こり得るのです。遺品は故人や依頼主が大切に愛用してきた品物です。価値が分かる人の手に渡ってこそ故人・依頼主の意思も報われ、品物自体も新たな持ち主によって本来の価値を取り戻すことができます。整理費用の負担軽減に加えて人から人へ思いをバトンのようにつなげていくためにも、遺品整理・生前整理は信頼できる業者に買取査定を依頼することが大切なのです。

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遺品を高額買取してもらうためにすべきこと

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大切な遺品です。少しでも高額で買い取ってもらえれば故人もお喜びくださるでしょう。

遺品買取の査定には品物自体の状態はもちろんですが、取り扱い説明書や保証書、外箱などの付属品の有無が影響し、場合によっては数万円程度の差が生じることもあります。この章では品種別に高価買取につながる方法をご紹介しますので買取を依頼する前にぜひ参考にしてください。

 

①ブランド品

ブランド品で特に重要なのは本物という証拠となるギャランティカードです。ブランド品は買取後の再販を考えて査定を行います。そのため、新品に近い状態の商品ほど高額になりやすいのです。傷や汚れ、箱などの付属品はもちろん、カバンのショルダーストラップの有無も査定金額に大きく影響します。特に注意していただきたいのがブレスタイプの腕時計です。所有者のサイズに合わせて使用されていると思いますが、余りコマがなければ限られたサイズの人にしか販売できません。売りづらい品物には高額査定がつきませんので、処分してしまいがちな余りコマも保管しておくようにしてください。

 

②着物

傷んだりしわになったりしないように一つひとつたたんで保管しましょう。量が多いとまとめて鑑定される可能性があるため、丁寧に査定してもらうためにも一枚ずつたたんでおくのが得策です。品質や産地を保証する証紙がついている場合も買取価格があがりますので、捨てずにとっておきましょう。

 

③美術品・骨董品

遺品買取で評価が高くなるのは希少価値の高い美術品や骨董品です。

絵画などの美術品は鑑定した証明書があれば信頼度が増し、高額査定が期待できます。

器などは木箱に入っていることがありますが、こちらは査定するうえで非常に重要なものです。必ず一緒に査定に出してください。

●書付箱・・・茶道の家元や高僧など権威者が作品名を書いた箱のこと

●共箱・・・作家が作品の内容を記した「箱書き」のある箱のこと

●極箱・・・作家の親族や後継者、鑑定者が本人の作品と認定した箱のこと

 

④家電やカメラ

家電製品やカメラは問題なく動作するかどうかが重要なポイントとなります。

特に希少価値の高いヴィンテージカメラは高価買取されやすい品物です。しかし、実際に撮影できなければ価値は下がります。修理費用が高額になる場合はする必要はありませんが、安価な修理や電池の入れ替えで問題なく動くようなら直してから査定に出すと良いでしょう。湿気により内部にカビが生えていることもありますので、見えない部分の汚れもチェックしましょう。

 

⑤貴金属

貴金属も遺品整理の際に発見しやすい品種です。宝石類であれば鑑別書(ダイヤモンドであれば鑑定書)のような品質を保証するものがないかを確認、流行に価値が大きく左右されるアクセサリーの場合であっても古さを理由に無価値と判断せず、ヴィンテージ品として価値がないかを調べてみるのがおすすめです。

 

⑥収集品

故人が集めていた収集品には希少な物が含まれている可能性があります。骨董品・美術品のような一見してすぐ希少価値が分かるものはともかく、一見して古い本にしか見えない古書や趣味の品は希少な品と気付かずに処分してしまう可能性があります。

そのため、鑑定・査定を行ってくれるスタッフに気付いて買い取ってもらえるよう、買取実績が豊富な業者に依頼する、希少な品であると分かっている場合は整理作業の際に分けておいて個別に専門家に見せるのがおすすめです。手間はかかりますが画像検索サービスで価値を調べることもできます。

 

⑦玩具類

住む人がいなくなった実家をたたむ際、お子さんが遊んでいた玩具・おもちゃが収納の奥から見つかることがあります。大抵は汚れたり壊れたりして価値が下がっている場合が多いですが、中には絶版になって希少価値が高まっている品種が紛れている可能性もあります。

そうした品を売却する際には目に見えるホコリや汚れを落として状態を良くしておくことに加え、ラジコンのコントローラーのような使用のために必要な付属品を全て揃えておくのがおすすめです。

 

⑧その他

衣類から食器まで買取対象の品物は多岐にわたります。引き出物などのタオルや食器セットはどの家庭にも未使用のまま保管されていることが多いですが、そのような品物も買取をしてもらえます。意外な物が買取対象になることがあるため安易に廃棄せず、まずは業者に相談することが重要です。

買取で注意すべきこと

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充実した遺品整理・生前整理を行うためにも以下の点に注意して買取を依頼しましょう。

 

①勝手に買取依頼をしない

買取を依頼する人には不用な遺品でも他の遺族には故人との思い出が詰まった大切な品物かもしれません。また、遺書やエンディングノートに相続に関する希望が記述されていることもあります。親族間でトラブルにならないためにも、個人の判断で勝手に遺品の買取・整理を進めるのはやめましょう。

 

②不当な買取や無償回収

遺族や依頼主が遺品の価値を分かっている場合は問題ありません。ただし、価値が分からない場合、不当に安く買い取られたり、買取対象外として無償で回収されたりすることがあります。大切な遺品を不当に扱われないためにも業者選びは慎重に行わなければなりません。

 

③重要な書類を一緒に処分されてしまう

遺品整理業者や不用品回収業者に買取と整理作業を依頼する場合によく起きるトラブルの一つです。現金や価値がありそうな貴金属類は処分されることはありませんが、大切な書類や形見は気付かずに処分されてしまうこともあるため、できるだけ一緒に作業を行うようにしてください。

 

④見積り後の追加請求

見積額が極端に低い業者は作業後に追加料金を請求することも考えられます。また、無料の買取査定を謳っておきながら量が多いなど様々な理由を付けて請求してくる場合もありますので、できる限り2~3社から相見積もりを取って費用の相場を掴むようにしておきましょう。料金の詳細な内訳と追加料金が一切発生しない旨を見積書に記載してもらえばトラブルが回避できるので安心です。

 

⑤高額売却にこだわらない

「故人が大切にしていた品だから」「手間賃代わりに少しでも高額で」など、買取を依頼する際に少しでも高額で売却したいという思いがよぎる方も多いかと存じますが、そればかりに関心が向いて整理作業が遅れてしまったりしては本末転倒です。

売却はあくまで整理の一環として考えて利益のことは二の次に捉えておくことや、まだ使える品は形見分けをして手放すなど「何のため、誰のために遺品を手放すのか」を意識し、手段と目的を見据えたうえで作業することが大切です

形見分けに関するマナーや適切な時期は以下のコラムにまとめていますので、併せて参考にしてください。

『形見分けはどのようにすすめる?どの時期に始めればいい?』

まとめ

遺品整理・生前整理には現実問題として大きな費用がかかります。そのため不用な遺品は専門業者に買取を依頼し、費用の負担軽減につなげましょう。

思い出の詰まった品物を手放すのは辛いものですが、必要としている方に使ってもらうことによって品物は本来の価値を取り戻し、故人や依頼主の思いも受け継がれていく、そのように思っていただければ気持ちも軽くなり心の整理がつきやすくなるのではないでしょうか。

充実した整理を行うためにも、遺品の価値を適正に見極めて買取をしてくれる信頼できる業者に依頼しましょう。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
フリーライター時代に取材した遺品整理の仕事に興味を持ち、プログレスの編集メンバーに。
遺品整理やゴミ屋敷の問題や疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
身近に起きる不用品処分や遺品整理の悩みを記事でサポートするをモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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