ゴミ屋敷を片付けたい!自分でやる?業者に依頼?お役立ちコラム

作業風景

ゴミ屋敷で片付けをしようとしても、圧倒的なゴミの量に進め方はおろかどこから始めたらいいかさえ分からなくなってしまいます。しかし、ゴミ屋敷はあくまでもゴミの集まりであるため、近所の視線や羞恥心が先行するあまり業者へ依頼せず自分で何とか整理したいと考えるのではないでしょうか。

今回はそんなゴミ屋敷の悩みを解決できるよう、ゴミ屋敷はなぜ発生するのか、そして自分自身で片付けられるのかを徹底的に解説させていただきます。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

なぜゴミ屋敷になるのか

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初めにゴミ屋敷とは何なのか、なぜゴミ屋敷になるのかを解説いたします。

ゴミ屋敷とは名の通り、ゴミが溢れかえっている状態の家を指します。また、「ゴミが一定の高さまで積まれている」「異臭・害虫が発生している」といった大まかな規定があり、これを満たすとゴミ屋敷と呼ばれます。

しかし、なぜゴミ屋敷になるのでしょうか。報道などで取り上げられる住民の方は平気で生活し、ゴミを必要な品物として扱っています。皆さまもなぜあれほどまで汚くしてしまうのかと疑問に思うでしょう。

その主な理由として以下の3つが考えられています。

・心理的(医学的)理由

・身体的理由

・時間的理由

一つずつ紹介していきます。

 

心理的(医学的)理由

ゴミ屋敷になる方の多くに当てはまるのが心理的な要因です。セルフネグレクトやためこみ症、買い物依存症などが該当します。

このような症状は、仕事のストレスや家族の死、配偶者との離別など精神的ショックが引き金となります。そしてゴミをため込むことで一人ではないと感じ、安心するのです。また、周りに誰もいないためその辺にゴミを置いておいても文句を言われないという環境も要因の一つです

また、最近の研究では症状以外にも軽度のADHD(注意欠陥・多動性障害)や精神病なども関係していることが分かっています。このような病気の方は物事の進め方や片付け方などが分からないため、配偶者の死などをきっかけに誰も家を管理できなくなるとゴミ屋敷になるのです。

これらの方に共通しているのはゴミをためることに罪悪感や嫌悪感を一切抱いていない点で、特徴として挙げられます。

 

身体的理由

身体的理由は高齢になったり、ケガなどをしてゴミ捨てがままならなくなった状態を指します。ケガや高齢になると、ケガや高齢になるとゴミを運び出すことが困難になり、室内にため込むようになります。また認知症になるとゴミの分別ができなくなる方が多く、そのためゴミ出しが出来なくなったりもします。自分ではゴミを捨てたいという気持ちがあっても捨てられなくてためてしまうのです。

 

時間的理由

時間的理由は仕事や介護、学業などが忙しく、部屋の清掃ができずにゴミがたまってしまう状態を指します。収入の高低差ではなく忙しさや生活環境への関心によってもたらされます。役職に就いている方やそつなく仕事をこなす方の中にも部屋を片付けられない人は多くいらっしゃいます。

ゴミ屋敷は住人が怠惰だから発生するのではなく、片付けたいけれど片付けられないという上記のような理由によって発生しているのです。そしてこれらの理由をさらに区分すると、自分でためてしまう場合(心理的理由)と、仕方なしにたまった場合(身体的・時間的理由)に分けられます。

このように、ゴミをためこんだ理由を知ることがゴミ屋敷の片付けにとって重要な指針となるのです。

ゴミ屋敷は自分で片付けられるのか

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ゴミ屋敷になる理由がご理解いただけたところで、自分で片付けられるのかについて解説させていただきます。

先に結論を言うと「心理的理由の場合は片付けられない、身体的・時間的理由の場合は片付けられる」となります。

詳しく説明します。

先述した通り、身体的理由と時間的理由の場合は自分の意思とは裏腹にゴミがたまってしまうことが大半です。そのため、知り合いや身内などの協力があれば自分で片付けられる可能性が高まります。(知人などを頼れない場合は業者を依頼しましょう。)

一方、心理的理由の場合は自分の意思でゴミをためこむため、説得から始める必要があり片付けは困難を極めます。また、ゴミを大切な品物と考えているため、本当に大切な品物と一緒に保管しており、ゴミの中に通帳やハンコなどが紛れ込んでいる可能性があり、まとめて捨てることができません。さらに、近隣の住民と異臭・悪臭の問題などでトラブルを起こしているケースもあるため、身内だけで進めるのは大変困難です。

また、ゴミ屋敷の遺品整理も注意が必要です。ためこんだ本人である故人様がいないためご遺族様だけで進められそうにも思えますが、ゴミによって床や壁、柱などが傷んで腐っている場合もあります。つまり、作業中に床が抜けたり壁が崩れたりする恐れがあるのです。そのため、遺品整理でも長年ゴミ屋敷であった場合は業者に依頼するのが良いでしょう。

しかし、それでもご自身で進める場合は以下の手順を参考にしてください。

1.害虫駆除

2.入り口からゴミを回収していく(崩れないようにするため)

3.ゴミが減ってきたら貴重品等の仕分け(捜索)作業 を行う

4.家の清掃

表記してみると簡単そうにも見えますが回収だけで2~3カ月かかる場合もあり、根気が必要な作業とも言えます。また、ゴミの量がトラック何十台となるケースもありますので、ご自身で進められないと感じた場合は決して無理をせず、業者への依頼をおすすめします。

心理的問題を抱えている場合に依頼は可能?

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業者の紹介に移る前に、心理的問題を抱えている方の依頼について解説させていただきます。

もうすでにお気付きかと思いますが、心理的問題を抱えた方は自分で業者に依頼することはまずありません。依頼は親族や近隣の方からが大半で、ためこんだ方本人の同意は得られていません。このような場合は作業中にトラブルやケンカが必ず発生します。

それでは、ためこんでしまった方とどのように接し、片付けを行えば良いのでしょうか。

まず、彼らはさみしさや悲しさで物をためこんでいることを再認識する必要があります。つまり、一見ゴミに見えるものが彼らには心のよりどころなのです。この状態を脱するには、彼らを一人にさせないような努力や適切な治療、親族との生活など環境を変化させる必要があります。ゴミ屋敷になってしまった事実を責め立てるのではなく、心の病気を抱えている方として優しく接するのが大切です。

そのため、親族の方も身内の方がゴミ屋敷にしてしまった恥ずかしさもあるかもしれませんが、すぐにゴミをなくせると考えずゆっくりと作業を進める覚悟が必要です。近隣の方々の理解や同意を得なければなりませんので、地域一帯で協力できるように尽くしましょう。そして、彼らの気持ちを汲んで心に寄り添いながらサービスを提供してくれる業者に整理作業を依頼するのが良策です。

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ゴミ屋敷の片付けを請け負ってくれる業者はどこ?

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それでは、心に寄り添った整理ができる業者はどこなのでしょうか。

ゴミ屋敷の片付けを代行してくれる業者は主に4つあります。

 

不用品回収業者

名前の通り、不用品を主に回収・処分してくれる業者です。大量のいろんなゴミをまとめて回収してもらえるため、ゴミ屋敷の片付けに適していると言えます。ただし、ゴミ屋敷の作業経験の有無の差が顕著に表れます。

 

便利屋

何でも請け負ってくれるため、運搬から搬出までしてくれます。しかし、回収や処分が専門ではありません。

 

清掃業者

清掃をメインとして行っているため、運搬や搬出などに対応していない場合があります。部屋はきれいになりますが、先述したように床や壁などの木材が腐っているとリフォームも必要になるため、清掃業者では手に余る場合もあります。

 

遺品整理業者

遺品整理をしているため、ゴミから家財道具まで多くの品物の整理・回収に対応しています。また、ご遺族様への精神的なサポートを行いながら品物の整理や回収を進める対応力の高さも兼ね備えています。リフォームやハウスクリーニング、解体など幅広いサービスを提供している業者が多いのも遺品整理業者の特徴です。

 

それぞれの特徴を見比べてみると、ゴミ屋敷の片付けには不用品回収業者と遺品整理業者が適しているとお分かりいただけるかと思います。

遺品整理業者がゴミ屋敷の片付けに最適な理由

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遺品整理業者が他の業者よりもゴミ屋敷の片付けに適している最大の理由は、依頼者の心情に寄り添って作業を進めてくれる点です。

ゴミ屋敷の片付けは、心理的理由の方だけではなく身体的・時間的理由の方もいらっしゃいます。そのような方の大半はゴミ屋敷にしたことを恥じているため、他人に作業を気付かれたくないと感じています。プライバシーに関わる作業を常に行っている遺品整理業者なら、近隣の方々に極力知られないように配慮しながらゴミ屋敷の片付けを進めてくれますし、依頼者の事情や状況を汲み取って適切に対応してもらえます。さらに、深い悲しみのご遺族に寄り添いながら遺品を整理しているため、品物の整理や回収だけではなく、依頼者の精神的なサポートにも努めています。

以上の点を踏まえると、遺品整理業者はゴミ屋敷になってしまった方々を多面的にサポートできる最適な業者だと言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回はゴミ屋敷について解説・紹介させていただきました。

ゴミ屋敷の状況はそれぞれで異なるとは思いますが、心理的・身体的な要因でため込んでしまっていることがほとんどです。親族や近隣の方々はそのことを念頭にゴミ屋敷の住人と接し、解決することが何よりも望まれます。

この記事でゴミ屋敷に関する理解が少しでも深まりましたら幸いです。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
フリーライター時代に取材した遺品整理の仕事に興味を持ち、プログレスの編集メンバーに。
遺品整理やゴミ屋敷の問題や疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
身近に起きる不用品処分や遺品整理の悩みを記事でサポートするをモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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