遺品を捨てられない!踏ん切りをつけて次へ進むための方法とは?お役立ちコラム

作業風景

遺品は故人様の思い出を宿した貴重な品です。捨ててしまうことに抵抗を感じる方も多いはず。このページでは捨てられない原因と詳細な対処法についてご紹介します。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

遺品整理はなぜ進まない?

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遺品整理には明確な着手時期は決まっていません。これは手の空いたタイミングで始められるというメリットもありますが、同時にタイミングが合わずにいつまで経っても作業に取り掛かれない恐れもあります。

タイミングの問題だけではなく作業に必要な人手が揃わず仕分け自体が進まない場合など、着手のことばかり心配してしまいがちですが、実は仕分け後の後片付けにあたる不要な遺品の処分が最も大変な作業です。

遺品が捨てられない理由

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繰り返しになりますが遺品は故人様の思い出を宿す貴重な品です。いくら不要になったとはいえ食品のパッケージやらの不燃ゴミと一緒にゴミに出すのは気が引けないでしょうか?その他にも遺品を手放せない理由として、以下の3つが考えられます。

 

気持ちの整理がついていない

大切な人がいなくなったという事実はなかなか受け入れられないもの。遺品を片付けるというのはその人が存在していた痕跡を自らの手で消し、もう使用者がいなくなったという事実に直面するということでもあります。遺品整理は品物を通して思い出を選り分ける作業であるとされていますが、そもそも作業に取り掛かること自体に苦痛を感じるケースもあるのです。

 

処分していいかわからない

遺品というのは品物に加えて端末の中のデータ(デジタル遺品)や借金のような権利など目に見えないものも合わせた故人様の所有物全てです。面倒だからといって手あたり次第に捨てていくと後々困ったことになる可能性もあります。部屋の退去やお家を手放すことを考えている場合は「わからないからとりあえず置いておく」という方法も使えず、必要な品か確認するのにも時間がかかるのがネックです。

 

量が多すぎる

無事に仕分けが終わったとしても品物を捨てる際には当然ながら分別が必要であり、捨てる際には自治体の決めた日時に合わせてゴミ出しをする必要があります。回収日までは手元に置いておく必要があるうえ、搬出は自力で行わなければいけないので量が多すぎると大変です。

 

これらは決して他人事ではありません。誰にでも当てはまることです。しかし、原因がわかれば対策ができるのも事実です。

原因別、後悔しない遺品の捨て方

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なぜ捨てるのに抵抗があるのか?を考えれば自ずと解決方法は見えてくるものです。

 

気持ちの整理がついていない

心が弱った状態では正常な判断はできないもの。気持ちの整理がつかず品物と向き合うだけで辛いと感じる場合は、気持ちが落ち着くまでその場から距離を置くことも大切です。

時間的に余裕がない場合なら親族や業者に手伝いを依頼するなど、一人で抱え込まないようにしましょう。

 

処分していいかわからない

これは言い換えれば「何が必要な品かわからない」という状態ですので、エンディングノートや遺言書の指示に従いながら「形見分けをする品は?」「役所手続きで必要な物は?」といった具合にやるべきことをリストアップしておけば、後はそれに必要な物を選り分ける作業になります。

 

量が多すぎる

遺品整理の仕分け対象になるのは、故人様の持ち物全てです。膨大な量が対象になるのはある意味当然とも言えますが、自治体の回収スケジュールに合わせて作業日を割り振り、計画的に進めることができれば不要な品物を部屋にため込んでしまうこともありません。この場合も一人で作業しようとせず、できる限り人手を確保すれば安心です。

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処分だけではない!遺品は再利用も可能!

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遺品は捨てるだけではなく、再利用してくれる所へ回収をお願いするのもおすすめです。処分されて何も残らないよりは、必要としている人に有効利用してもらえれば故人様も喜ばれるはずです。

 

譲渡

親戚や故人と縁が深かった人々には「形見分け」という形で品物を譲渡することもできます。エンディングノートなどで品物や宛先が指定されている場合もあるため、まずは故人様の遺志を最優先し、次に故人様との関係性に配慮して贈る人を決めるようにしましょう。

ただし、性質上断りにくい贈り物なので傷みの激しいものや汚れのひどいものはマナー上譲ることができず、高価な物の場合は贈与税が課される可能性もあるので注意が必要です。

 

売却

本やゴルフ道具といったような趣味の品は売却するのもおすすめ。時間に余裕があるなら高く売れる可能性があるフリマアプリ・オークションを活用し、急ぎの場合はまとめて買い取ってくれるリサイクルショップへ持ち込むなど事情に合わせて方法を選べるのもポイントです。

 

寄付

書籍は図書館へ、福祉施設に家電や衣服、その他の幅広い品物はNPO・NGOへといったように、品物によっては寄付を行うこともできます。品物の種類をきちんとリストアップしたうえで施設に問い合わせを行ってみましょう。

 

お焚き上げ

衣服や写真など故人様の魂が宿っている品は寺院・神社にお焚き上げを依頼するのがおすすめです。この行為には故人の持ち物を天に返すという意味があり、立派な再利用であるといえます。故人様もきっと喜ばれるはず。

業者に依頼するのもおすすめ

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どうしても自力で作業を進められないという場合には遺品整理業者に依頼するのも一つの手です。仕分けから不要な品の回収・処分まで全ての作業を代行してもらえます。基本的には年中無休で対応してもらえるうえ、日時指定を承ってくれるところならこちらの都合に合わせて作業してくれます。特に不要になった遺品を回収してくれるのがミソです。前章で挙げた再利用はある程度価値があって需要がある品に限られますが、業者に依頼すればあらゆる品を回収してもらえます。

人件費を含めて多少の作業料金はかかってしまいますが、自力での処分が面倒な家電類や大量の品も一度に回収してくれるうえにお焚き上げや買取などのオプションサービスも付けられるため、総合的に見ればお得に済ませられるのも見逃せないポイントです。

こうした業者に作業を依頼する際には、きちんと遺品整理を専門に行っているところを選ぶのが鉄則です。不用品回収業者やいわゆる何でも屋が遺品整理サポートを掲げている場合もありますが、きちんとした遺品の取り扱いに精通した業者と比べればサービスの質は大きく下がることは否めません。

専門業者とそれ以外を見分ける方法としては「遺品整理士が在籍しているかどうか(専門家がいるか?)」「実績は豊富か」「全国に支店展開を行っているか(信頼できる業者か?)」が挙げられます。特に遺品整理士の在籍の有無は専門知識とそれに裏付けられた適切な作業を行ってくれるかどうかがわかる大切な要素です。必ず確認しておきましょう。

まとめ

遺品とそれを大切にしていた人を思うあまりに作業を進める手が止まってしまう方も多いかと存じますが、そのせいで遺言書・エンディングノートに残した要望が実現しなかったり、相続にトラブルがあったりすれば故人様も悲しく感じるはず。適切な遺品整理を行うことは家族のため、何よりも故人様のためにも大切なことなのです。

処分して手放すのではなく寄付や譲渡などで再利用できる方法を探ったり、作業自体が困難な場合は業者に手伝いを依頼するなどして、作業が滞りなく進むようにしてくださいね。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
フリーライター時代に取材した遺品整理の仕事に興味を持ち、プログレスの編集メンバーに。
遺品整理やゴミ屋敷の問題や疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
身近に起きる不用品処分や遺品整理の悩みを記事でサポートするをモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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