進め方や注意点は?孤独死された人の遺品整理の方法お役立ちコラム

作業風景

両親や親族の突然の孤独死。孤独死の場合は、通常の遺品整理とは違った進め方や注意点があるのをご存知でしょうか。
実際に孤独死された方の遺族の立場になると、遺品整理はどのようにしたらいいか、まず何をしたらいいのか分からなくなってしまいます。そのような状況にお悩みの方が実は非常に多いのです。

少子高齢化や地域コミュニティの衰退で孤独死は年々増加傾向にあります。厚生労働省は単身高齢者世帯に関して2005年は387万世帯であったのに、2025年には673万世帯に増加すると予測を発表しています。

増加を続けていく孤独死。残されたご遺族がどうやって、遺品整理を含むその後の対応をすればいいのかご紹介していきます。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

親族の孤独死|遺品整理の方法は?

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遺品整理とは故人が残した家財道具、日用品、貴重品などの遺産と、不用品を処分する作業のことを指します。孤独死されてご遺体の発見までに時間を要した場合、部屋中にご遺体の腐敗臭が染み込んでしまっています。その場合はほとんどの家財道具は使用できない状態になっていますので、処分が必要になります。

また、遺品整理とはいえ故人がどこに何を置いているのか、貴重品や契約書の保管場所が分からないこともあります。その場合は整理前に、どこにあるか探すところから始めなければなりません。賃貸マンションや集合住宅にお住まいの場合、賃貸契約に則って退去日が迫っており早急に退去しなければならないこともあるでしょう。退去日を過ぎてしまうと遺族や血縁者に家賃請求されることもあります。公共料金や各種手続きも忘れずに行わなければなりません。

孤独死があったときの遺品整理の注意点

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孤独死の場合、遺品整理を行うにはいくつかの注意点があります。問題なく速やかに遺品整理を終えるためにも、またご自身の身の安全のためにも事前に確認しておきましょう。
 

①特殊清掃前の部屋には立ち入らない

特殊清掃とは事故現場清掃業とも呼ばれることがあり、孤独死や事故死など室内がダメージを受けていたり汚損したりしている場合の清掃業務を指します。特殊清掃業者による清掃作業が完了するまでは部屋に立ち入らないようにしてください。故人様の尊厳に配慮して「他人に見られたくないものがあってはいけない」「孤独死させてしまった後悔もあるし、遺品整理は自分たちで」と考えてしまうかもしれませんが、特殊清掃前に部屋に立ち入ることは非常に危険な行為なのです。
 

②素手で家財道具に触れない

家財道具や日用品を整理する際は手袋やマスクを使用し、直接部屋にある物に触れないようにしましょう。ご遺体からの体液や、免疫の無くなったご遺体に侵入したウイルスや雑菌は部屋中に蔓延しています。埃や塵となってあらゆる隙間に入り込んでしまっている危険性があります。万が一素手で触れてしまうと、手に付いた臭いが取れなくなるだけではなく、健康を害し二次被害さえ起こしかねません。
 

③状態のいい物だけを綺麗に残す

部屋に置かれていた家財道具や日用品はほとんどが使用できない状態になっています。
故人様の思い出がたくさん詰まっていても、状態のいい物や貴重品のみを残すようにしましょう。体液や血液が付着しているものは廃棄することをおすすめします。残すと決めた遺品についてもしっかりと清掃、除菌した上で残すようにしてください。判断が難しいときはプロの業者に依頼するとつつがなく終えることができます。

遺品整理の進め方

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遺品整理が可能なタイミングはある程度の特殊清掃が終わったあとです。

・ご遺体や腐敗物の撤去
・部屋に残った体液や血液の除去
・遺品整理
・最終の消臭・除菌

遺品整理は一般的には相続人となる親族や対象者が行います。故人が一人暮らしであっても、遺品整理は非常に重労働で、精神的にも負担がかかります。そのため相続人と、その家族や兄弟、親戚が協力して行う場合が多いです。
ただし、遺品整理に立ち会ったり、作業を行う時間がない方は業者に一任することも可能です。

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孤独死の遺品整理は特殊清掃業者に依頼できる

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孤独死の場合、遺品整理を行う前には必ず特殊清掃が必要になりますので、特殊清掃と遺品整理を併せて業者に依頼することをおすすめします。
孤独死があった場合の遺品整理は、臭いが染み込んだ家財道具の処分や遺品の捜索が必要です。
ほとんどの特殊清掃業者は、遺品整理もまとめて対応してくれます。特殊清掃と遺品整理を同じ業者に依頼することで、別々の業者に依頼するよりも費用も安く抑えられるでしょう。

遺品整理を業者に依頼するのをためらう方もいらっしゃいますが、心配いりません。遺品整理を行いたいけれど遠方に住んでいる、時間が無く対応できない、捨てる物と捨てない物をプロの目で確認してほしいなど、悩みや相談の内容に沿って対応してくれます。

遺品整理業者の選び方

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遺品整理業者は大手から個人経営の業者まで非常に多く、業者選びだけでも一苦労です。中には悪徳業者も存在しており注意が必要です。
思い出の詰まった大切な遺品を、悔いの無いように整理してもらえる業者を選びましょう。
 

①有資格者が在籍しているか確認する

遺品整理は無資格でも行うことができます。そのため遺品の取り扱い方や正しい知識を持っていない業者でも作業ができてしまいます。
遺品整理はゴミを片付けるかのように作業するものではありません。故人が生きた証を、故人を偲びながら大切に整理する作業でなければならないはずです。遺族と同じ思いを持って対応してくれる業者を選びましょう。
遺品整理士という資格をご存知でしょうか。遺品整理士とは一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する資格で、取得するためには講座を受講し基準点以上の点数を取得する必要があります。正しい知識を持った遺品整理士が作業をしてくれる業者がおすすめです。
 

②料金設定や見積もりが明確か確認する

インターネットで検索をすれば無数の業者が検索できます。依頼する業者によって料金設定は様々で、中には高額請求をしてくる業者もいますので注意が必要です。
まずははっきりと明確に見積もりをしてくれる業者を選んでください。「おおよそこのくらいですが、実際に作業をしないとなんとも言えません」というように金額だけを口頭で提示するだけのような対応の業者は信頼できません。
また、見積書を提示してもらった際に「別途追加料金が発生する可能性があります」と記載があった場合は、どのような場合にどのくらいの追加料金が発生するのかも事前に確認しましょう。
 

③不用品処分方法を確認する

遺品整理後に出た不用品や廃棄物を回収、運搬、処分するためには一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者に依頼をして処分してもらう必要があります。そうでない業者に依頼をした場合は回収した不用品を不法投棄している可能性もあります。
 

④丁寧な対応か確認する

多くの業者はホームページで自社の情報を掲載していますが、ホームページの情報だけでなく電話やメールでの対応も確かめる必要があります。
いくらホームページに掲載されている口コミや料金内容が良くても、実際に電話で話してみると横柄だったり、情報を正確に伝えてくれないこともあります。申し込む前に一度、連絡を取ってみることをおすすめします。

まとめ

孤独死された場合の遺品整理は、通常の遺品整理とは違う進め方や注意点があります。遺品整理は故人が残した家財道具や日用品、貴重品を遺産と処分品に分ける作業です。孤独死の場合、部屋中に充満したご遺体からの腐敗臭などが家財道具に染み付いてしまっていることがあるので処分品が多くなります。
遺品整理は特殊清掃後に行わなければなりませんので、特殊清掃と遺品整理を両方サポートしてくれる業者に依頼することをおすすめします。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 S・A
祖父の遺品整理を行った経験から生前整理・遺品整理の重要性を実感。
より専門的なことを学び、困っている人の助けになりたいとプログレスへ入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条にプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当。
持ち前の独特の感性で言葉を綴る編集部きっての女傑ライター。

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