終活とは?身辺整理でやることや上手に進めるコツ、注意点をご紹介!お役立ちコラム

作業風景

終活という言葉は浸透してきましたが、始める時期ややり方など不明なことも多いのではないでしょうか。

終活のほとんどがプライベートな内容のため、人に相談しづらい気持ちもよくわかります。

そこで、当コラムでは終活でよくある疑問の解消、終活でやることや進め方、注意点などをわかりやすく解説します。

終活に関心がある、老後に備えたい、家族の負担を減らしたい、とお考えの方はぜひ参考にしてください。

このコラムでわかること

・終活を始める適切な時期

・終活で行う「情報・所有物・資産・人間関係・心」の整理方法

・終活を上手に進めるコツ

・エンディングノートの活用術

・相続トラブルを防ぐ方法/遺言書

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

終活とは?いつ始めるのが良い?おひとり様にも必要?

終活とは?いつ始めるのが良い?おひとり様にも必要?

まずは、終活でよくある疑問を解消しましょう。

・終活は「人生の終わりのために行う活動」の略

人生の最期を悔いなく迎えるための準備や、充実した老後を過ごすために行う活動全般のことです。

・終活を始める時期に決まりはない

定年退職や健康に不安を感じた経験などをきっかけに終活を始める人が多いですが、始める時期に決まりはありません。

20代や30代でも終活を意識する人は増えています。

体力や判断力が必要な作業も多いことから、早く始めるほうが得策です。

筆者は40代になり終活を始めました。

定期的に持ち物の整理や契約の見直しなどを行っていますが、毎日がより丁寧に過ごせるようになりました。

・おひとり様こそ終活はおすすめ

終活はすべての人にとって有益です。

とくに、おひとり様の場合は、看病や介護が必要になった時に頼れる人がいないという心配や孤独死の不安もあります。

終活を行うと同時に、法定後見制度や任意後見制度を利用して備えておけば万が一の時にも安心です。

*参考サイト

成年後見制度・成年後見登記制度(法務省)

任意後見制度について(法務省)

終活でやるのは「情報・所有物・資産・人間関係・心」の整理

終活でやるのは「情報・所有物・資産・人間関係・心」の整理

終活では、自分の「情報・所有物・資産・人間関係・心」の5つを整理します。

1:個人情報の整理、契約の見直しをする

本籍やマイナンバーカード情報、基礎年金番号、銀行口座など死亡後の手続きに必要な情報、保管場所などをまとめます。

電子マネーやインターネット口座、電子株などのデジタル遺品はパスワードとIDによって厳守され、容易には引き出せません。

いざという時のために、家族にはパスワードやIDを伝えておき、情報が漏れないよう厳重に管理しましょう。

利用していないクレジットカードやサービス契約などがあれば解約するのがおすすめです。

無駄に年会費を支払う必要がなくなり、死後にご家族が解約手続きをする手間も省くことができます。

2:所有物を仕分けて不用品を処分する

家具、家電、衣類、思い出の品などの所有物を仕分け、不要な物は処分します。

物が大量に残ったままだと、自分の死後に家族へ多大な負担をかけることになります。

遺品の処分には労力も費用もかかりますし、故人の愛用品の廃棄をためらう遺族は多く、精神的な負担も大きいです。

今のうちに自分で処分するか、コレクションなどは譲りたい相手や寄贈先を伝えておきましょう。

写真や動画は厳選して残すのが望ましいですが、どうしても減らせない場合はデータ化し保存するのがおすすめです。

データなら一つの端末に保存できますし、家族へ共有することも容易です。

3:資産の棚卸をして相続や老後資金の準備をする

相続に備えて資産の棚卸を行い、所有する財産を一覧にした「財産目録」を作成します。

通帳や生命保険、有価証券、家や土地の権利書、株券など財産にかかわる書類はひとまとめにしておきましょう。

目録には借金やローンの記載も必須ですが、相続人に支払い義務が引き継がれるので自分で返済しておくのが賢明です。

絵画や骨董品など換金できる品も相続対象になるので、専門家の鑑定を受けて正確な価値を把握しておきましょう。

また、自分の理想とする老後の生活のためには、どれくらいの資金が必要なのか試算するのも大切です。

インターネット上で老後資金シミュレーションができるサイトもありますし、銀行や保険会社、証券会社などでも相談できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の資格を持つ人に相談するのが安心です。

4:自分の時間や大切な人を優先できるよう人間関係を見直す

疎遠になっているけれど交流を再開したい人、逆に付き合いを続けているけれど距離を置きたい人もいるでしょう。

そんな人間関係を見直して整理します。

ただし、急に連絡が途絶えるのは相手に失礼なので、「年賀状じまい」などを行い徐々に整理していくのがおすすめです。

自分に何かあった場合にも家族から連絡してもらえるように、連絡先を記載した友人リストを作成しましょう。

人に与えられた時間は永遠ではないからこそ、自分や自分にとって大切な人のために時間を使いたいものです。

年賀状じまい……年賀状を送る習慣をやめること、終活年賀状

*関連コラム

年賀状じまいって何?終活年賀状の書き方や注意点をわかりやすく解説

5:介護や葬儀の希望、今後の人生設計など自分の心と向き合う

これからの人生をどう過ごしたいか、老後や死後についての要望など、自分の心と向き合い整理します。

終活を通じてこれまでの人生を振り返り、やり残していたことを思い出す人も多いです。

ずっとやりたいと思っていた事があれば挑戦してみるなど、人生の目標や目的を明確にしましょう。

また、医療や介護、葬儀、お墓の希望についても検討しておきましょう。

延命治療や臓器提供の意思などを含め、家族と一緒に話し合うのが理想です。

家族に負担をかけたくないなら、老人ホームや葬儀場、お墓も自分で探して費用を準備、または契約しておくのも良いでしょう。

身辺整理を上手に進めるコツは心にゆとりを持つこと!

身辺整理を上手に進めるコツは心にゆとりを持つこと!

終活を行う中で、身辺整理を上手に進めるコツは心にゆとりを持ち、楽しんで取り組むことです。

具体的なポイントを5つご紹介します。

・完璧主義はやめる

ルールに縛られ過ぎず、心にゆとりを持って取り組むことが大切です。

終活は一度やって終わりではなく、1年や2年ごとなどライフステージの変化に合わせて定期的に見直しをするものです。

必要なら修正・更新していくので、最初から完璧にしようと気負い過ぎなくても大丈夫です。

・余裕を持って期限を決める

作業内容は多岐に渡るため、短期間に詰め込んで終活するのは現実的ではありません。

とはいえ、期限を決めないといつまでも終わらないこともあるため、余裕を持って期日を設定するのが良いでしょう。

日常生活に支障が出ないくらいの作業量で、地道に進めていきましょう。

・労力がかかる作業から始める

労力がかかる作業を先に終わらせたほうが、後々楽になってきます。

所有物の仕分け、不用品の処分、老人ホーム選び、お墓探しなど、体力・判断力・決断力が必要な作業から始めましょう。

・家族と情報を共有する

終活を始めたこと、整理した内容、重要書類(遺言書、エンディングノートなど)の存在について、家族と共有しておきましょう。

仮に、自分に何かあった場合、介護費用や遺言書を準備していても家族に見付けてもらえなければ意味がありません。

・家族の要望や意見を聞く

自分の老後や死後のことは、家族や親族にとっても無関係ではありません。

とくに医療や介護、供養に関することは、家族や親族にも要望があるかもしれません。

例えば、自分は延命治療を希望していなくても、家族は延命治療を受けて欲しいと考えているかもしれません。

自分にとって大切な人たちの意見なのですから、きちんと受け止めて話し合いましょう。

現状対応できない地域も一部ございます。
詳しくはお問い合わせください。

終活にはエンディングノートが役に立つ!ノート活用術

終活にはエンディングノートが役に立つ!ノート活用術

エンディングノートは、老後・死後に備えて個人情報や家族と共有したい情報を記載するノートで、終活ノートとも呼ばれます。

終活を行ううえで、エンディングノートは非常に役立つので、その活用方法をご紹介します。

エンディングノート活用術

・身辺整理の手助けになる

市販のエンディングノートには、終活に必要な項目が予め記載されており、記入することで進捗状況が一目でわかります。

次の作業が明確になり意欲につながるうえに、中には終活のやり方や役立つ情報が載っているものもあり便利です。

・家族との情報共有に使える

エンディングノートは自分の死後だけでなく、事故や病気で家族と意思疎通ができなくなった場合にも役立ちます。

とくに医療や介護、葬儀やお墓のことなどは元気なうちから家族と話し合っておくことが理想です。

エンディングノートの存在を伝えるのはもちろん、内容を見せながら情報共有して意見交換するのも良いでしょう。

・大切なものが見えてライフプランが立てやすい

エンディングノートを書くことは自分史を振り返ることにもなります。

自分の中で優先度が高いものや、やり残していることが見えてきて、今後の人生設計を再構築しやすくなります。

・定期的に見返すことで終活の見直しができる

終活は一度やって終わりではなく、ライフステージの変化に合わせてその都度、修正・更新していくものです。

エンディングノート一冊に終活の内容がまとめられているため、定期的な見直しにも便利です。

注意点

・エンディングノートは法的な効力を持たないため、親族間の相続トラブルなどを回避したい場合は別に遺言書を作成しましょう。

・個人情報や銀行口座・クレジットカードの暗証番号などを記載する場合は第三者の目に入らないよう厳重に保管しましょう。

*関連コラム

終活を始める人必見!エンディングノートの書き方をわかりやすく解説

遺言書を作成すれば相続トラブルを防ぐことができる!

遺言書を作成すれば相続トラブルを防ぐことができる!

親族間の相続トラブルを防ぎたいのであれば、遺言書を作成して意思表明しておきましょう。

遺言書には法的拘束力があるため、財産の分配方法などで親族同士が揉める心配がありません。

ただし、遺言書の形式や項目は法律で定められており、条件を満たしていない場合は無効になるため注意が必要です。

作成に不安があるなら、弁護士や法務省の公証役場に相談して作成するのがおすすめです。

遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。

・自筆証書遺言

遺言者が自筆で氏名・日付・遺言内容を書き、署名・押印します。

自筆以外のものは無効となりますが、特別な手続きが必要ないためこの方法で作成する人は多いです。

2019年から、遺言書に別紙として添付する財産目録のみパソコンなどでの作成が認められました。

法務力で遺言書を保管してくれる遺言書補完制度(遺言書1通につき手数料3,900円)を利用することができます。

*参考サイト

自筆証書遺言に関するルールが変わります。(法務省:2019年)

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00240.html

・公正証書遺言

依頼者の遺言内容を公証人が記録し、作成した遺言書を保管してくれます。

専門家の手で作成されるため不備が生じることが少なく、偽装、紛失の被害も防ぐことができます。

遺言の対象となる相続財産の金額によって異なりますが、専門家に委託するため費用がかかります。

法律行為の目的の価額

金額

100万円以下

5,000円

100万円を超え200万円以下

7,000円

200万円を超え500万円以下

11,000円

500万円を超え1,000万円以下

17,000円

1,000万円を超え3,000万円以下

23,000円

3,000万円を超え5,000万円以下

29,000円

5,000万円を超え1円億以下

43,000円

1億円を超え3億円以下

43,000円に超過額5,000万円までごとに13,000円を加算した額

3億円を超え10億円以下

95,000円に超過額5,000万円までごとに11,000円を加算した額

10億円を超える場合

249,000円に超過額5,000万円までごとに8,000円を加算した額

*参考サイト

公証人手数料令(e-gov法令検索)

・秘密証書遺言

遺言書を自分で作成し、公証人に遺言書の存在を保証してもらる方法です。

公証人や相続人は一切中身を見ることができないため、誰にも遺言の内容を知られたくない人に向いています。

ただし、内容に不備があっても公証人は確認できないため、無効になってしまう可能性もあります。

また、遺言書補完制度を利用できないため、自分で保管する必要があり、紛失、盗難には十分な注意を払わなければいけません。

まとめ

終活をおこなうことで、自分を取り巻く状況を客観的に把握することができます。

不用品を買取査定に出せばお小遣い稼ぎにもなりますし、自分の将来をより良くするためと考えれば明るい気持ちで取り組めます。

また、自分の家族が終活に取り組む際には、不用品の整理などを手伝ってあげましょう。

家族と一緒に話し合いながら身辺整理をすることで、お互いの未来について考える良い機会になります。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 M・Y
祖母の死をきっかけに遺品整理を始めたものの、大量の家財整理に手を焼いた経験からプログレスで不用品の処分や遺品整理、ゴミ屋敷問題について調査、執筆を開始。
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