遺品整理で本の買取をしました。

こんにちは。近ごろ遅くまで空が明るいのでつい寄り道したくなります。本屋さんに立ち寄ったりカフェに立ち寄ったりしてゆっくり一日を振り返るのも大切な時間だと思います。

今日は本屋さんにちなんで本の買取のお話です。

今回買取をした本は80年代半ばにフランクリンライブラリー社より発行されたフランクリンライブラリーです。このフランクリンライブラリーは日本文学、古典文学、海外文学の名作を収録した本で、とても豪華で鮮やかな装丁に人は目を奪われます。まるで考古学者か博士の書斎に出てきそうな装丁をした分厚いその本は、見た目の美しさだけでなく使われている紙の劣化を防ぐための加工が施されており、かなりのこだわりを持って作られた本です。「沢山の人に長く愛され続ける本でありたい」という作り手の意図が感じられます。

フランクリンライブラリー.jpgフランクリンライブラリーは毎月1冊ずつ発売され、全巻を揃えると50冊になるそうです。しかも販売方法は予約のみで当時は1冊2万円近くする価格で販売されていたそうです。今現在でもとても人気があり、中古でも高額で買取してくれる本屋さんも多くあります。おしゃれな装丁が良いという理由からインテリア小物や撮影用の小道具として扱われることもあるようです。「大きな書斎の本棚にフランクリンライブラリーを並べるのが夢」という方も多くいらっしゃったかと思いますが、この本の持ち主の故人はどのような思いを抱きながらこの本を所蔵してらしたのかと考えながら遺品整理をしました。

本を手放す時のことを考えて購入する方は少ないと思いますが、どうせなら高値で売れる方が嬉しいと思います。本を出来るだけきれいな状態で保ち続けるには、食品の取扱いのように湿気の少ない冷暗所に保管し、特に光には注意をした方が良いです。光によって紙に含まれる成分が反応し劣化を早めます。カビが生えるのを防ぐにはたまにページをめくって空気に触れさせます。平積みのまま収納をしていると、本に圧力がかかりページがくっついたり変形する原因になるので避けましょう。隙間のない収納は本を出し入れする際に傷を付ける要因になります。反対に隙間を開けすぎて本が斜めの状態になるのも、背表紙に圧力がかかり破損の原因になるので、ブックエンドか重みのある辞書などを置いて適度な感覚を保てるように収納するのがおすすめです。

遺品整理プログレスでは本の買取の際に色褪せ、黄ばみ、破れなどの項目を確認させていただいております。本は年月とともに紙質が劣化するので、なかなか買取が難しくなるものが多くあります。故人が大切になさっていた遺品なので、出来れば私共も本を廃棄せずお客様に還元出来るように精一杯のことをさせていただきたいと思っております。

今回のようにセットになっていたり、状態がとても良い場合は福祉施設などに寄付をしたり新しい買手様の元にリユースすることも出来ます。リユースすることでご依頼いただいたお客様の心のご負担も軽減できればと考えております。

例えば故人が本の収集家で大量の本を手放すことを優先するのであれば、チェーン展開している古本買取やリサイクルショップは有効です。しかしながら買取額は低く、大量の本を査定してもらっても数百円ほどにしかならないことが多いです。古本といえど大切な遺品なのでそのように扱われるのは悲しいことです。今回のフランクリンライブラリーのようなしっかりした本をじっくり査定してもらいたいということであれば専門家に鑑定してもらうのも良いと思います。

いずれにしろ手放してしまったらもう二度と戻ってこない遺品なので、最後の見極めはお客様の目なのかもしれません。